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来週東京で開催されるIMF世界銀行年次総会に注目

 世間の関心度はあまり高くなさそうだが、来週10月12日から14日にかけて「IMF・世銀年次総会 2012」が開催される。

 IMF世界銀行年次総会は、国際通貨基金(IMF)と世界銀行、それぞれの最高意思決定機関である総務会が、毎年秋に合同で開催する会議であり、年次総会は通常、2年続けてワシントンDCのIMF及び世界銀行の本部で開催され、3年に一度加盟国で開催される。

 前回2009年はトルコのイスタンブールで開催され、約1万3千人が参加した。日本では開催は1964年以来開催されておらず、今回で2度目となり、また2012年は日本がIMF・世銀に加盟して60年目の節目にあたる。

 総会には世界中の財務大臣・中央銀行総裁等が集う。つまり米国からは今期限りで退任を表明したガイトナー財務長官とともに、バーナンキFRB議長、そしてユーロ圏からもドイツのショイブレ財務相など各国財務相とともに、ドラギECB総裁も来日することになる。英国からはオズボーン財務相とともに、来年6月で任期を終えるイングランド銀行のキング総裁も出席する。

 この総会はまさにサッカーで言えばワールドカップと言えるものであり、財務相になったばかりの城島財務相の国際舞台のデビュー戦はいきなり、ワールドカップの本戦になってしまったとも言える。

 主要会議のほか数多くの二国間会談や通例、G7、G20、G24、G10、大臣会合等の会議、各種イベントが開催される。現在のところ10月11日に日米欧7カ国(G7)の財務相が東京で会合を開く予定とされている。この会合では為替動向について協議する公算が大きいとされているが、当局者によると「短時間の会合になる見通しで、会合後に声明が出されたり記者会見が行われる可能性は低い」と語ったそうである(ロイター)。

 総会そのものには大臣や政府幹部だけではなく、金融関係者、報道関係者等々が集まり、セミナーやシンポジウムが開催され、期間中は大小約200の会議・イベントが開催される予定で、参加人数は公式参加者で1万人、非公式の参加者を含めれば2万人とも言われる、世界最大規模の国際会議となる(主催国公式ホームページより)。

 開催期間は2012年10月12日(金)から10月14日(日)。関連会議・イベントは10月9日(火)から始まる予定で、メイン会場は東京国際フォーラムと帝国ホテルとなる。

 すでに公式ホームページも立ち上がっている。 「2012 ANNUAL MEETING」http://www.imf-wb.2012tokyo.mof.go.jp/

 9月の日銀の追加緩和について、個人的にこのIMF世界銀行年次総会の東京開催も意識したのではないかと勝手に解釈したが、とにかく財務省や中央銀行の関係者等にとっては大きな会合であることは間違いない。

 今回の会合では、為替市場の問題などとともに、スペインやギリシャなど問題が燻り続けるユーロ圏の問題や、欧州の景気後退などによる影響、さらにそれらに対応すべく行動を起こしたECBやFRB、さらに日銀などの金融政策とその効果等などについても議論が交わされるのではなかろうか。ただし、ここにも中国と日本との領土問題による影響が出る懸念もあり、いろいろな意味で来週のMF世界銀行年次総会には世界の市場関係者も注目しよう。実際に中国の大手銀行がIMF・世界銀行年次総会やその関連行事への参加をキャンセルしたことを明らかにしたとの報道も出てきた(WSJ)。

 財政問題ではユーロ圏の問題もさることながら、米国の財政の崖問題も注目されよう。また、日本の特例公債法案の行方も懸念されるかもしれない。しかし、日米ではそれぞれ大統領選挙と総選挙も大きく影響するとみられ、その行方次第で流動的な面もあり、今後の懸念材料として取り上げられる可能性もある。

 いまのところユーロ圏の財政問題もやや落ち着きを取り戻しており、ECBはすでに国債の買入を決定し、FRBもマーケットの期待の強かったQE3をすでに決定している。日銀も9月に追加緩和を決定するなどしており、バーナンキ議長やドラギ総裁、さらに主役の一人でもあるラガルドIMF専務理事の発言等はそれほど市場では注目を集めないかもしれない。しかし、金融に関わる重要メンバーがいったいどのような意見を東京で交わすのかは、今後の金融市場にも影響が出る可能性もあり、さすがに注意が必要となる。

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by nihonkokusai | 2012-10-03 09:26 | 国際情勢 | Comments(0)
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