牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

11月末までに特例公債法が成立しなければ12月の国債の一部が休債に

 9月14日の国債市場特別参加者会合での財務省からの説明には、いまだ成立していない特例公債法に関するものもあった。

 「現時点では、平成24年度における特例債の発行根拠となる特例公債法案が成立していないため、特例債の発行を後ろ倒ししているが、利付債の入札発行を平準的に行っていくには、法案が11月までに成立する必要があり、法案提出部局である主計局とともに、早期成立の必要性について引き続き訴えてまいりたい。」(財務省のサイト、国債市場特別参加者会合(第45回)議事要旨より)

 これはつまり11月末までに法案が成立しなければ、12月以降の国債発行に支障が出る可能性があることを示唆していると思われる。つまり、場合によると国債発行ができず休債となる可能性がある。

 国債の休債としては1984年(昭和59年)に長期金利の上昇を受けて、景気動向への配慮から条件改定は見送られ、シ団引受けの長期国債の発行が6月から8月まで3か月連続休債となったことがあった。

 また、2008年10月にリーマン・ショックの影響により、海外投資家のニーズが後退したことなどから、物価連動国債(10年物)の入札が中止された。その後、15年変動利付国債の入札中止もあった。

 もし仮に11月末までに特例公債法が成立しなければ、12月債の一部が休債に追い込まれる可能性が高いようである。そうなれば需給逼迫で国債は買われるとの見方があるが、いずれその分は発行しなければならないものであり、単純に国債買いとはならない。むしろ、日本の国債発行に支障が出ることそのものが、特に海外投資家などから懸念視されかねない。


<お知らせ>
拙著「債券と国債のしくみがわかる本」(技術評論社)が、R25の「サラリーマン課題図書」にて紹介されました。

*** 「牛さん熊さんの本日の債券」メルマガ配信のお知らせ ***

 「牛さん熊さんの本日の債券」メルマガ、通称、牛熊メルマガでは毎営業日の朝と引け後に、その日の債券市場の予想と市場の動向を会話形式でわかりやすく解説しています。10年以上も続くコンテンツで、金融市場動向が、さっと読んでわかるとの評判をいただいております。昼にはコラムも1本配信しています。毎営業日3本届いて、価格は税込で月額1050円です。登録申込当月分の1か月は無料でお読み頂けます。ご登録はこちらからお願いいたします。

BLOGOS版「牛さん熊さんの本日の債券」
まぐまぐ版「牛さん熊さんの本日の債券」

講演、セミナー、レポート、コラム執筆等の依頼、承ります。
連絡先:adminアットマークfp.st23.arena.ne.jp
[PR]
by nihonkokusai | 2012-09-24 09:29 | 国債 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー