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7月の海外からの日本国債への投資状況

 財務省は9月10日に7月の国際収支(速報)を発表した。これによると経常収支は前年比40.6%減の6254億円の黒字となった。貿易収支は3736億円の赤字に。赤字は2か月ぶり。また、サービス収支も3462億円の赤字。所得収支は1兆4221億円の黒字となったが、これは利払いの集中する6月末日が週末と重なり7月にずれ込んだことも影響か。

 国際収支の発表には、付表として対外・対内直接投資、対外・対内証券投資も発表されている(財務省トップページ > 国際政策 > 関連資料・データ > 国際収支状況 > 報道発表資料)。このうち、7月の対外・対内証券投資を確認してみたい。

 国内から海外の国債等への投資は、主要国・地域ソブリン債への対外証券投資で確認できる。米国債への国内からの投資は、ネットで7月は5326億円の減少となり、6月の9466億円の増加から減少に転じた。ユーロ圏の国債についてみると、7月のドイツのソブリン債への投資は4751億円の減少、フランスへは4427億円の増加、オランダへは2406億円の増加、英国は900億円の増加となっていた。

 日本の国債に対する海外からの投資を見てみると、7月はネットで9547億円の増加となり、6月の1兆6661億円の増加幅からは減少した。内訳としては中長期債が3361億円、短期債が6186億円の増加となっていた。6月は中長期債が1兆2660億円、短期債が4001億円の増加となっていた。

 7月の対内証券投資の地域別内訳をみると、日本の中長期債での購入額が大きいのが、米国の7024億円増(6月は294億円の減)、中国の1045億円(同1484億円増)。流出ではシンガポールの868億円減、香港の852億円減。

 中長期債への英国からのネットでの購入額は6月に1兆3534億円増となっていたが、7月は543億円の増加に止まった。それに対して米国が買いを入れてきた格好に。

 日本の短期債で購入が大きいのは、英国の7兆6709億円増(6月は5兆8434億円増)と突出している。これに対して流出は、フランスの1兆4339億円減(同1兆7995億円減)、ルクセンブルグの1兆6904億円減(同1兆7129億円減)、シンガポール7384億円減、中国7204億円減、国際機関6952億円減等々。

 7月の日本の国債を主体とする債券への海外からの投資は増加していたものの、7月に比べると増加幅は減少。特に中長期債の増加額が減少しており、英国の増加分が減少していたのが影響か。7月の債券相場は7月23日から25日あたりでいったんピークアウトして戻り売りに押されており、この間に中長期債には利益確定売りなどが海外からも入ったものと思われる。

 ちなみに9月10日に発表された8月の対外及び対内証券売買契約等の状況(月次・指定報告機関ベース)によると、対内証券投資については中長期債が5212億円(7月が2554億円)、短期債が1兆4412億円(7月が5771億円)のそれぞれ取得超となっており、8月に入り一時調整局面となった債券相場ではあったが、8月16日あたりを底に切り返してきたことで、海外からも押し目買いが入っていたようである。

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by nihonkokusai | 2012-09-14 09:48 | 債券市場 | Comments(0)
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