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日米欧の金融政策を決める人達の男女比

 ロイターによると欧州議会は、ルクセンブルク中銀のメルシュ総裁の欧州中央銀行(ECB)専務理事就任に向けた公聴会開催を延期した。ECB内の人事に男性への「システミックな」偏りが見られることが理由だそうである。欧州議会では、ECBの運営組織が男性のみで構成されていることや、女性の候補者が検討さえされないことに懸念が示されていたそうである。

 日銀の政策委員も女性は白井委員一人だけであるが、審議委員の選定にあたっては男女の割合などより、デフレ脱却に向けて、というより政府の意向を反映した人事かどうかだけで判断された気配がある。まあ、それでも一人いるだけでも、まだましともいえる。

日銀の政策委員
http://www.boj.or.jp/about/organization/policyboard/index.htm/


 ECBの定例理事会の議決権を持つメンバーは、ECBの役員6名(総裁、副総裁、理事4名)と域内17か国の中央銀行総裁も加えて23名。このうちECBの役員は、イタリア出身のドラギ総裁(前職はイタリア銀行総裁)、ポルトガル出身のコンスタンシオ副総裁(同ポルトガル銀行総裁)、専務理事としてベルギー出身のプラート氏(元IMFのエコノミスト)、ドイツ出身のアスムセン氏(同財務次官)、フランス出身のクーレ氏(同財務省のチーフエコノミスト)という顔ぶれ。

 理事が一堂に会した写真はこちら。男性ばかりである。写真には5月末に退任したゴンサレスパラモ氏も。
http://www.ecb.int/ecb/orga/decisions/eb/html/index.en.html

 イングランド銀行の金融政策委員会(MPC)は、総裁1名、副総裁2名、理事2名と、財務大臣により任命された外部委員4名の計9名で構成されている。キング総裁は大学教授、BOEのチーフエコノミスト・副総裁を経て現職。ビーン副総裁は財務省、大学教授、BOEのチーフエコノミスト・常任理事を経て現職。ダッカー副総裁はマーチャント・バンク、BOE理事を経て現職。常任理事はBOEの金融政策と金融調節担当者が選ばれ、現在はデール理事とフィッシャー理事。外部委員のブロードベント委員は財務省の経済顧問、ゴールドマン・サックスのエコノミスト。マイル委員はモルガン・スタンレーのチーフエコノミスト。ボーゼン委員はアメリカ人のエコノミスト、ウィール委員はケンブリッジ大学で経済学を教えていた。

 こちらも一堂に会した写真はこちら。男性ばかりである。
http://www.bankofengland.co.uk/monetarypolicy/Pages/overview.aspx


 ただし、FOMCのメンバーの7名の理事に関しては、女性の比率が高くなっている。バーナンキFRB議長はプリンストン大学の教授等の後FRB理事、CEA委員長などを経てFRB議長に就任。イエレン副総裁(女性)は元サンフランシスコ地区連銀総裁。デューク理事(女性)は銀行界出身、タルーロ理事は大学教授やクリントン政権時代に大統領補佐官を務めた。ラスキン理事(女性)の前職はメリーランド州金融規制局長、NY連銀でも働いていた経歴を持つ。パウエル理事はブッシュ大統領の下で財務次官を務め、スタイン理事はハーバード大学の経済学教授。

 こちらのメンバーの写真はこちら。4対3の割合。
http://www.federalreserve.gov/aboutthefed/default.htm

 これを見る限り、欧州では金融政策は男性の仕事と意識されているようで、米国では女性の割合が高い。日本ではこれまで政策委員の9人中1人。これを見ても日本の金融政策は米国より欧州の影響を強く受けているようにも思えるような。たしかに日銀のモデルになったのはベルギーの中央銀行ではあったが。


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by nihonkokusai | 2012-09-10 16:54 | 中央銀行 | Comments(0)
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