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6月の海外からの日本国債への投資状況

 財務省は8月9日に6月の国際収支(速報)を発表した。これによると経常収支は前年比19.6%減の4333億円の黒字となった。「貿易・サービス収支」が赤字転化したことに加え、「所得収支」の黒字幅が前年同月比で縮小したことから、経常収支の黒字幅は縮小した。ただし、所得収支の縮小は利払いの集中する6月末日が週末と重なり7月にずれ込んだことが主因だそうである(ロイター)。

 国際収支の発表には、付表として対外・対内直接投資、対外・対内証券投資も発表されている(財務省トップページ > 国際政策 > 関連資料・データ > 国際収支状況 > 報道発表資料)。このうち、6月の対外・対内証券投資を確認してみたい。

 国内から海外の国債等への投資は、主要国・地域ソブリン債への対外証券投資で確認できる。米国債への国内からの投資は、ネットで6月は9466億円の増加となり、5月も9855億円の増加となっており2か月連続の増加となった。ユーロ圏の国債についてみると、6月のドイツのソブリン債への投資は3214億円の減少。フランスは185億円の減少、英国は920億円の増加となっていた。

 日本の債券に対する海外からの投資を見てみると、6月はネットで1兆6661億円の増加となり、5月の1兆6630億円の増加とほぼ近い増加となった。内訳としては中長期債が1兆2660億円、短期債が4001億円の増加となっていた。5月は中長期債が5247億円、短期債が1兆1383億円の増加となっていた。

 6月の対内証券投資の地域別内訳をみると、中長期債での購入額が大きいのが、英国の1兆3534億円、中国の1484億円。流出ではシンガポールの955億円、フランスの760億円。

 中長期債への英国の差し引き購入額し5月の3145億円増から1兆3534億円増となっており、ヘッジファンドなどが中長期債主体に購入してきたようである。

 短期債の購入が大きいのは、英国の5兆8434億円、中国の949億円。これに対して流出は、フランスの1兆795億円、ルクセンブルグの1兆7129億円、シンガポール3867億円、UAE2887億円、タイ2480億円等々。

 6月の日本の国債を主体とする債券への海外からの投資は英国経由もしくは中国を中心に継続しており、それが4月と同様に中長期債主体になっていた。6月の債券相場のじり高の背景には、こうした海外投資家からの長めの期間の国債買いも影響していたものと思われる。

 ちなみに8月8日に発表された7月の対外及び対内証券売買契約等の状況(月次・指定報告機関ベース)によると、対内証券投資については中長期債が2554億円(6月が1兆2348億円)、短期債が5771億円(6月が3867億円)のそれぞれ取得超となっており、7月については中長期債の投資は6月に比べてやや手控えていたことがうかがえる。


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by nihonkokusai | 2012-08-11 09:53 | 国債 | Comments(0)
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