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メダル効果とアナウンスメント効果

 連日、ロンドン・オリンピックでの日本人選手の活躍がマスコミを賑わせている。マスコミがこれだけ騒ぎ立てているのは、日本ばかりでなく世界中の人々が、オリンピックでの自国選手の活躍ぶりに関心を持っているためであろう。オリンピック期間中は自国選手でメダルが期待される競技は中継され、メダルが取れれば、そのシーンは繰り返し報じられ、本人のマスメディアへの出演機会も増え、一躍時の人となる。注目されれば、スポンサーもつくであろうし、CMなどの機会も増える。マイナーな種目でもメダリストとなれば一目置かれる。

 オリンピックの商業化への批判もあるが、それだけ注目度の高さを示している。オリンピックという巨大イベントのひとつの成功要素として、金、銀、銅というメダルを授与するというシステムを編み出したことがある。オリンピックには、メダリストとそうでない選手がいる。もちろん入賞者もいるが、オリンピック期間中はさておき、それを過ぎるとメダルを取れなかった選手達は人々の記憶から忘れ去られる。それに対しメダリスト、中でも金メダル、もしくはなかなか自国でメダルを取れなかった競技でのメダリストは記憶に残される。

 オリンピック前から国民に期待されている選手が期待通りの活躍をすれば、一躍ヒーローとなり、あまり期待はされずにメダルを取ると、意外感からこちらも注目度が上がる。これに対して、期待されているもののメダルを逃すと注目度が落ちる。また、そもそもメダルに届かない競技は、放映等も制限される上、入賞でもしない限りはあまり取り上げられることもない。

 つまりメダルの存在そのものが大きな差別化の要因であり、選手もだからこそ血眼になり、上位入賞ではなくメダル、なかでも一番輝く金メダルを取りに行こうとする。そのメダル争いがまた熾烈なものとなり、観ている者に感動を与えることになる。

 しかし、このメダルはそう簡単に取れるものではないことは誰もが知っているし、だからこそ注目される。このような単純明快で勝者と敗者をはっきり区分けしてしまうシンボルを作ることによって、全世界が注目するイベントが盛り上がる。

 中央銀行の金融政策も政策金利というシンボルを作り、その上げ下げにより期待を盛り上げる。市場の期待ばかり先行してしまうと失望感ばかり強まってしまう。そこに必要なものとしてはサプライズ効果もある。アナウンスメント効果とはいったいいかなるものなのか。期待を抱かせるにもどうすれば良いのか、このオリンピックという祭典の盛り上がりが、そのひとつの答えを示しているような気がする。まあ、オリンピックと金融政策を無理矢理結びつけるなとのご指摘もあろうが・・・。


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by nihonkokusai | 2012-08-06 09:54 | 日銀 | Comments(0)
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