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6月に都銀は3か月ぶりの債券買い越しに

 7月20日に日本証券業協会は6月の公社債投資家別売買高を発表した。これによると、都銀は2兆2899億円の買い越しとなった。5月は5993億円の売り越し、4月は過去最高水準の5兆1028億円の売り越しとなっていたが、6月は3か月ぶりの買い越しに転じた。

 同時に発表された国債の投資家別売買高でみると、都銀は中期債を1兆2691億円買い越し、長期債は6261億円、超長期債は3592億円の買い越しとなり、長期・超長期債が5月の売り超しから買い越しに転じた。6月の10年債利回りは0.8%台でのレンジ内での動きが続いていたが、都銀は中期債を中心に長期、超長期債を含めて幅広く買いを入れていたことが伺える。

 都銀の次に買い越しで目立ったのが外国人で、全体で1兆7562億円の買い越しとなっていた。こちらも中期債を5728億円、長期債を9788億円、超長期債を1960億円の買い越しとなり、都銀同様に幅広く買いを入れていたことが伺える。

 生保は5月は売り超しとなっていたが、6月は8004億円の買い越しに転じた。超長期債中心の買い越しとなり、超長期債が6190億円、長期債871億円、中期債を521億円の買い越しに。

 地銀は6月は3650億円の売り越しと5月の4284億円の買い越しから売り越しに転じた。長期債を4546億円売り越しており、10年債の0.8%近くでは戻り売りを入れていた可能性がある。

 信託銀行は4975億円の買い越し、農林系金融機関も6112億円の買い越し。信託は中期と超長期を買い越して長期債を売り越し。農林系は中期・超長期主体の買い越しに。このあたりの動きを見ても、10年債の0.8%がかなり意識されているようにみえる。信金も7895億円の買い越しとなっていたが、こちらは幅広い年限での買い越しとなっていた。

 6月の債券相場が引き続き高値圏で安定していたのは、スペインへの懸念などにより、欧州の信用不安が後退せず、リスクオフの動きが継続していたことによる。リスク回避の動きから米国債やドイツ国債等が買われ、日本国債も同様に買われた。ただし、2003年のVARショックの記憶も残り、特に長期債については0.8%割れが一時的となるなど、警戒心も強かったが、押し目では投資家の買いが控えていたようである。

 6月の短期債の売買高をみると、外国人が11兆4585億円の買い越しと5月の11兆6562億円と同様の買い越しが続いていた。外国人は昨年10月以降、10兆円を超える短期債の買い越しが継続している。

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by nihonkokusai | 2012-07-22 09:54 | 債券市場 | Comments(0)
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