牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

2012年3月末の日本国債の保有者

 19日に日銀は1~3月期の資金循環統計を発表した。これによると2012年3月末時点の家計の金融資産は1513兆3619億円(2011年12月末速報値1483兆4822億円)、金融資産・負債差額は1145兆3902億円(同1126兆6471億円)となった。

 家計の金融資産は12月末より増加していたが、1500兆円近辺での頭打ち状態は続いている。また、民間の非金融法人企業の現金・預金は224兆8566億円(同204兆8121億円)となっていた。

 これに対して一般政府の金融資産は487兆6465億円(同473兆6671億円)、金融資産・負債差額はマイナス611兆6411億円(同625兆4282億円)となっており、負債総額は1099兆2876億円(同1099兆953億円)となっていた。

 この資金循環統計を基に、2012年3月末時点の国債保有者別の残高と全体に占める割合を算出してみた(国債・財融債のみ、国庫短期証券は含まず)。

 3月末の国債(国債・財融債のみ)の残高は、760兆6926億円(同755兆3903億円)と12月末から5兆3023億円増加した(速報ベース)。国庫短期証券を加えると約919兆円となる。参考までに日銀の資金循環統計の数値は額面ベースではなく時価ベースとなっている。

 日本国債の最大の保有者は銀行など民間預金取扱機関となり、金額で280兆1178億円(同274兆2246億円)、全体に占める割合は36.8%(同36.3%)となった。次に民間の保険・年金が199兆9108億円(同198兆5191億円)の26.3%(同26.3%)、そして、公的年金が69兆9124億円(同69兆7122億円)の9.2%(同9.2%)、日本銀行が72兆3903億円(同67兆6307億円)で9.5%(同9.0%)、海外が47兆1546億円(同50兆9099億円)の6.2%(同6.7%)、投信など金融仲介機関が33兆571億円(同36兆1849億円)の4.3%(同4.8%)、家計が27兆6729億円(同28兆4541億円)の3.6%(同3.8%)、財政融資資金が8795億円(同7559億円)の0.1%(同0.1%)、その他29兆5972億円(同28兆9989億円)の3.9%(同3.8%)となった。

 前回の2012年12月末に比べて残高が大きく増加していたのが、銀行など民間預金取扱機関で5兆8932億円増(速報ベースでの比較)、続いて日銀の4兆7596億円増となった。民間の保険・年金は1兆3917億円増となっていた。

 これに対して大きく減少していたのが、海外投資家で3兆7553億円の減少となっていた。また、投信など金融仲介機関も3兆1278億円減、家計が7812億円の減となった。

 9月から12月にかけて大きく売り越していた銀行が今年1月から3月期は買越しに転じ、日銀は基金による国債買入等も進め残高は膨らみ、全体のなかのシェアも10%近くまで上昇してきた。これに対し海外投資家は、欧州の信用不安が今年に入り一時的に後退していたこともあり、やや残高を落としていたものとみられる。

 国庫短期証券を含んだ数字でみると、海外は全体の8.3%のシェアとなり(日銀の参考図表を参考)前回の8.5%よりは低下したものの、これまで最高だった2008年9月末の8.5%に近い水準となっている。

 参考までに前年度末に比べての国庫短期証券を含んだ国債の合計額を比較すると、海外が23.0兆円、中央銀行が13.4兆円、国内銀行が12.4兆円増となっている。これに対し一般政府・公的金融機関の保有額が13.4兆円減、家計が11.1兆円減という数字となっていた。


*** 「牛さん熊さんの本日の債券」メルマガ配信のお知らせ ***

 「牛さん熊さんの本日の債券」メルマガ、通称、牛熊メルマガでは毎営業日の朝と引け後に、その日の債券市場の予想と市場の動向を会話形式でわかりやすく解説しています。10年以上も続くコンテンツで、金融市場動向が、さっと読んでわかるとの評判をいただいております。昼にはコラムも1本配信しています。毎営業日3本届いて、価格は税込で月額1050円です。登録申込当月分の1か月は無料でお読み頂けます。ご登録はこちらからお願いいたします。

BLOGOS版「牛さん熊さんの本日の債券」
まぐまぐ版「牛さん熊さんの本日の債券」

講演、セミナー、レポート、コラム執筆等の依頼、承ります。
連絡先:adminアットマークfp.st23.arena.ne.jp




[PR]
by nihonkokusai | 2012-06-21 09:45 | 国債 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー