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3月は海外投資家による円債投資は処分超、国債償還絡みか

 財務省が9日に発表した3月の対外および対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)によると、海外投資家による対内債券(中長期債)投資が1兆8169億円の処分超に、また短期債も1兆2842億円の処分超となった。

 これらには国債以外の債券が含まれるものの、国債を主体としたものであるとみられ、今回の処分超の要因としては、3月の国債の大量償還によるものと思われる。中長期債投資については、12月が948億円の取得超、1月が835億円の処分超といったように最近はあまり大きな変動はなかった。規模としては2009年9月の1兆8703億円の処分超と同規模となる。1兆円以上の動きとしては、昨年の4月に1兆6154億円の取得超、5月に2兆6753億円の取得超のあとに、6月に1兆999億円の処分超があった。

 そして短期債については、昨年10月に2兆8777億円の処分超となって以来の処分超となっていた。これは2月14日の日銀のよる追加緩和などにより、円高調整の動きが強まり、また、リスクオフの動きも強まっていた結果として、3月に入って短期債を減少させていた可能性もある。

 いずれにしても、3月における海外投資家による中長期債と短期債の1兆円を超える処分は、日本売りなどによるものではなく、あくまで国債償還や円高調整などによる動きであるとみられる。

 3月半ば以降は、2月初めからの円高調整の動きも一服し、ドル円は84円台から81円台に、またユーロ円は111円台から106円台と、あらためて円買いが入っている。ただし、いまのところ、再度円高ペースが強まるような地合ともなっておらず、逃避的な円資産買いについては以前のような盛り上がりは今後、あまり期待できないと思われる。むしろ、為替の動き次第によっては、短期債主体に処分が増えてくる可能性もあるとみられる。

 国内投資家による対外債券(中長期債)投資をみてみると、3月は9331億円の取得超となっていた。ただし、1月の2兆7198億円の取得超、2月の2兆6376億円の取得超に比べると鈍化していた。1月、2月は米国債への投資が1兆円規模となっていたが、3月に入り13日あたりから米国債は追加緩和期待の後退により大きく下落しており、日本の投資家もその際に利益確定売りなどを急いだ可能性がありそうである。


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by nihonkokusai | 2012-04-11 09:31 | 債券市場 | Comments(0)
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