牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「中学生のための個人向け国債の賢い買い方 その4」

第4話「投資の話」

「起立、礼、よろしくお願いいたします。着席!」

 今日は、投資の話をしよう。まず君たちに問題。投資(とうし)が付く単語をいくつか上げてほしい。「投資家」、そうそういいねえ。他には。「設備投資」、さすが中学生ともなると難しい用語をしっているね。「投資信託」、おっ郵便局でも最近売り出したし中学生も知っているんだね。そして、えっ「遣唐使」?。 630年に海外情勢や中国の新しい技術や仏教関係の収集などが目的とされ派遣されたものだね。さらに昨年には日本の遣唐使の墓誌が新たに発見され大きな話題を集めたりした。って、「とうし」違いだっちゅうの。

 でも、せっかく遣唐使という言葉が出てきたので、少し歴史の勉強をしてみよう。同じ社会なんだから文句言わないの。

 894年に遣唐使の派遣を停止するように進言した人って知っているかな。そうそう、菅原道真だね。この間およそ260年の間に遣唐使は18 回計画され実際には15回程度派遣されたんだ。シルクロードなどを通じて世界各地の美術や文化がさらに遣唐使を通じて日本に伝えられ、その一部が東大寺の正倉院に残っていることも知っているよね。その東大寺といえば、ご存知「大仏」があるね。この大仏建立には莫大な費用と人手が使われ、これによって当時の国の財政はたいへん苦しくなった。これも国にとってはひとつの投資、「公共投資」と呼ばれるものでもあるよね。「遣唐使」自体も莫大な費用をかけた公共事業でもあった。結局、こういった公共事業の拡大により、庶民の生活も圧迫し、これによって「墾田永年私財法」といった法が出され、律令制の基礎である公地公民が崩されることになった。その後、荘園制度が発達し藤原氏の天下が来ることになる。以上、遣唐使に関する歴史説明終わり。って、なんの話だったっけ。

 そうそう「公共投資」という投資もしっかりチェックしてほしい。それではそろそろ「投資」とは何ぞやについて調べてみよう。君たちもインターネットでいろいろなことを調べているよね。早速、ネットで調べて見ることにしよう。

 「投資とは総じて将来的に増加して自らに返ってくるを期待して、現在自己が持つものを投じる行為である。」(ウィキペディアより)

 現在、自分で持つものとはこの場合の多くは「資金」を指すものと思われる。「将来的に資本を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す」(ウィキペディアより)との意味で取られることが多いんじゃないかな。お金を増やそうと思って、何かの活動に資金を投ずることだよね。その対象が株ならば「株式投資」になるし、土地とかだったら「不動産投資」となる。事業を拡大するため機械設備などを拡張するのは「設備投資」。日本経済の発展のためと道路や空港などを作ったりするのが「公共投資」だね。

 ところが投資は預貯金以上にリスクというものが付きまとう。「どのような形態の投資も、現在と将来の間におけるやり取りであることから、思い通りに増えるかどうか不確実である。そのため投資は大なり小なりリスクと常に隣り合わせである。」(ウィキペディアより)。

 世の中、絶対儲かるなんてうまい話はない。ある程度のリスクといったもの、つまり投じた資金が全部は回収できない、とかのリスクがあるものに資金を投じることとなる。そのリスクに応じてリターン、つまり儲けも生まれる可能性がある。リスクとリターンが完全に一致するわけではないけどある程度の相関関係はあるとされるんだ。

 ただし、株式投資などで良く使われる「ハイリスク・ハイリターン」という言葉がある。直訳すると「一か八か」ということになるかな。これは投資というよりも、どちらかといえば「投機」という言葉に近い。宝くじや競馬や競輪、パチンコといったものは資金がゼロとなってしまう可能性があるし、株式投資も現在、大流行となっている株式のデイトレードといったものも投資ではなく投機といったものになると思うんだ。「株式のデイトレード」って何?、なかなか良い質問だ。デイトレードという言葉はあとにして「株式」について考えてみよう。

 そもそも株式とはいったい何だろうね。会社の株といった使われることもあるよね。もし君たちが大人になって何か会社を起してみたいと考えたとする。その際に必要なのはなんといってもお金だよね。もちろん従業員も必要だけど従業員を雇うにもお金はかかる。その際に、たとえば銀行からお金を借りるといった手段もあるけど、「株式」という制度を利用すれば巨額のお金を集めることも可能になるんだ。もちろん簡単にお金は集められるわけでもない。手続きなどいろいろ複雑な仕組みともなっているんだけど。今回は会社を設立するにはという話ではないので、「株式」ということ仕組みについて見てみよう。

 株式とは「株式会社」を設立するために必要なお金、つまり資本の構成単位となっている。つまり株式というのは株を買ってお金を投じてくれた人の出資の割合を示すために用いられるものともいえるんだ。会社がうまく行って儲かるようになれば、その株の値段である株価が上昇するし、1株あたりに儲けに応じて支払われる配当といったものも受け取れる仕組みになっている。ただし、会社が倒産しちゃったりするとその株の値打ちはゼロになってしまうリスクもあるよね。だから投資と言う言い方がされるんだ。

 その株は証券取引所というところで売り買いされていることも聞いたことがあるよね。もちろん日本の株式会社の全部の株が頻繁に売り買いされているわけではなくて、会社がそれなりの大きさになるといろいろな人にその会社の株を持ってもらうために、株の売買を行うところに、うちの株も売り買いさせてほしいと頼むんだ。それが許可されると、上場したとか店頭公開したなんて言われる。ちょっとこの変のことも難しいね。でも、取引所で売買されるとなると、株の買占め、つまりその会社を乗っ取ってしまおう、なんて動きも出てくる。これはみんな知っているよね。なんとかファンドによる甲子園を持っている阪神電鉄株の買いとか、楽天によるTBS株の買いといったニュースが世間を騒がせていたよね。

 そして、このように上場しているような株式は頻繁に売り買いされ、値段も大きく動くんだ。ニュースでも日経平均株価が上げたとか、下げたとか騒いでいるときもあるよね。でもこの株式の値動きを予測するのはとても難しい。1株あたりの取引単価も下がっているとはいっても、なかなか高い株に個人が投資するのもむずかしい。それならば、個人からのお金をたくさん集めて、その資金の運用をプロの運用者に任せようというのが投資信託なんだ。株の場合は株式投資信託といった言い方もする。そして、投資信託には公社債型投資信託というものもある。おいおい、今日はもう少しなんだから、起きていてくれ。この公社債型投資信託というものの多くは国債を買っているんだ。やっとここにきて本題の国債が見えてきたぞ。さあて、次回はいよいよ国債とはなんだ、に迫ってみよう。今日はこれまで。

「起立、礼、ありがとうございました。着席!」
[PR]
by nihonkokusai | 2005-11-07 10:49 | 国債 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー