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日本国債の保有者、海外シェアがさらにアップ

 23日に日銀は昨年10~12月期の資金循環統計を発表した。これによると2011年12月末時点の家計の金融資産は1483兆4822億円、金融資産・負債差額は1126兆6471億円となっていた。家計の金融資産は9月末より増加していたが、1500兆円近くでの頭打ち状態は続いている格好に。また、民間の非金融法人企業の現金・預金は204兆8121億円となっていた。これに対して一般政府の金融資産は473兆6671億円、金融資産・負債差額はマイナス625兆4282億円となっており、負債総額は1099兆953億円となっていた。

 この資金循環統計を基に、2011年12月末時点の国債保有者別の割合を算出してみた(国債・財融債のみ、国庫短期証券は含まず)。

 昨年12月末の国債(国債・財融債のみ)の残高は755兆3903億円と9月末から7兆1985億円増加した(速報ベース)。国庫短期証券を含むと920兆円規模となる。参考までに日銀の資金循環統計の数値は額面ベースではなく時価ベースとなっている。

 日本国債の最大の保有者は銀行など民間預金取扱機関となり、金額で274兆2246億円、全体に占める割合は36.3%となった。次に民間の保険・年金が198兆5191億円の26.3%、そして、公的年金が69兆7122億円の9.2%、日本銀行が67兆6307億円で9.0%、海外が50兆9099億円の6.7%、投信など金融仲介機関が36兆1849億円の4.8%、家計が28兆4541億円の3.8%、財政融資資金が7559億円の0.1%、その他28兆9989億円の3.8%となっていた。

 前回の2011年9月末に比べて残高が大きく増加していたのが民間の保険・年金で13兆906億円増(速報ベースの比較)となっていた。続いて日銀の4兆141億円増(同)、海外の3兆5059億円増と続く。これにより海外のシェアは6.3%から6.7%に上昇した。

 これに対して大きく減少していたのが、銀行など民間預金取扱機関で10兆497億円の減少となっていた。また、投信など金融仲介機関が3兆6288億円減、家計が1兆375億円の減となった。銀行などの売りに対して、保険や年金などが買い向かった構図となっていたようである。家計については5年固定利付きの個人向け国債の償還を迎え、この時期の個人向け国債の販売額そのものは回復してものの、その一部は預貯金等に流れたため残高そのものは減少したものとみられる。

 海外投資家の残高・シェアともに拡大しており、欧州の信用危機により日本国債への資金シフトを続けていたことが、この数字からも伺える。国庫短期証券を含んだ数字でみると、海外は全体の8.5%のシェアとなり(日銀の参考図より表)、これまで最高だった2008年9月末の8.5%に並ぶ水準となったようである。


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by nihonkokusai | 2012-03-24 10:17 | 国債 | Comments(0)
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