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個人向け復興応援国債の概要が明らかに

 21日に財務省は、個人向け復興応援国債(「個人向け利付国庫債券(変動10年)」第801回債)の発行条件等を発表した。新型の個人向け復興国債といえる個人向け復興応援国債は変動金利型の10年債であるが、当初3年間の金利は年0.05%(税引後0.04%)と通常の変動金利型より低い変わりに、購入から3年間に中途換金しなければ金額に応じて復興記念の金貨や銀貨がもらえるというものである。4年目からの適用利率は「基準金利×0.66(下限は0.05%)」として、通常型と同じ金利になる。2012度にも四半期毎に複数回の募集を予定しているそうである。

 第801回債の募集期間は3月5日から3月30日まで。発行日は4月16日。利払い日は毎年4月15日及び10月15日の年2回、償還期限は2022年4月15日となる。中途換金等については、これまでの個人向け国債の変動10年と同じ条件となり、第2期利子支払日(発行から1年経過)以後であれば、いつでも中途換金可能となる。ただし、直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれる。

 財務省の発表によると、復興応援国債の発行の日から3年目に当たる利払日(15日)を基準日として、基準日に「100万円以上の残高を有している方」を対象に、残高1000万円毎に一万円金貨を1枚、100万円毎に千円銀貨1枚を、国債購入者限定特製ケースに入れて財務省または取扱金融機関から発送するそうである。

 そして今回、記念貨幣の形式等についての発表もあり、金貨と銀貨のデザインも発表された。金貨と銀貨の共通面として、津波に耐えた高田松原の一本松がデザインされている。個別面として金貨は、東北地方の地図とともにハトが飛んでいるデザインとなり、銀貨については「たわわに実る稲穂」と「大漁旗を掲げた船」がデザインされた。この記念貨幣のデザインは、各回号(募集月)毎に異なり、一つの回号(募集月)につき金貨・銀貨各々一種類となるそうである。

 また、この記念貨幣の一部は造幣局から抽選販売される予定とも伝えられたが、かなりの競争率となることも予想され、確実に金貨と銀貨を1枚ずつ入手するためには1100万円の個人向け復興応援国債を購入した上で、最低3年間途中換金しないことが条件となる。

 金貨の額面は1万円であっても純金であり、その重さは15.6グラム(二分の一トロイオンス)とその価値は金価格の変動により変わるがプレミアムが付く。銀貨も31.1グラムの純銀である。現在での金や銀の価格を考えれば、1000万円の資金は他の個人向け国債等に投じた方が利息そのものは多いかもしれないが、復興支援であり、プレミアム付きの記念貨幣を確実に入手できるとなれば、ニーズはあると思われる。

 個人向け国債の購入者の多くは年配者であり、また1000万円以上の金額を3年間寝かせておけるのもやはり年配者が多くなると予想される。銀行に預金保険の対象となる1000万円まで預け、それ以上の資金は個人向け国債を購入しているという個人投資家もいるようである。金額に応じて記念貨幣がもらえる個人向け復興応援国債にどの程度のニーズが存在するのかはやや不透明ながら、個人向け国債が個人向け復興債となって販売額が大きく増加したように、今回の個人向け復興応援国債も意外と人気化するのではないかと予想している。


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by nihonkokusai | 2012-02-23 10:11 | 国債 | Comments(0)
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