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米国債保有額のツートップ、日本と中国の保有額が接近

 米財務省が2月15日に発表した2011年12月の米国債国別保有残高(MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES、http://www.ustreas.gov/tic/mfh.txt)によると、日本の米国債(短期債含む)は、1兆424億ドルとなり2か月連続で1兆ドルを超えた。

 国別でのトップは引き続き中国で、12月は1兆1007億ドルとなっていたが、前月の1兆1326億ドルからさらに減少し、日本の保有額との差がさらに縮まった。

 上位10か国は次の通り(単位、10億ドル)。中国(China, Mainland)1100.7 、日本(Japan)1042.4、英国(United Kingdom) 414.8、石油輸出国(Oil Exporters) 233.5、ブラジル(Brazil)206.9、カリブ海の金融センター(Carib Bnkng Ctrs)174.8、台湾(Taiwan)149.2、スイス(Switzerland)116.2、香港(Hong Kong)112.0、カナダ(Canada )96.6。

 11月に比べて英国やカリブ海の金融センターが保有額を減少させており、ユーロ圏諸国の信用不安による米国債投資の動きが幾分か和らいだようである。そして今回10位となり、ロシアと入れ替わったカナダがここにきてじりじりと米国債の保有額を増加させつつある。ただし、中国と日本のツートップの金額が突出していることは確かであり、この2か国でトータルの4兆7321億ドルの45%と約半分近くを占めていることに変わりはない。

 11月に統計がさかのぼれる2000年以降はじめて日本の米国債保有が1兆ドル超えとなったが、この要因としては、昨年10月末の大規模介入によって得たドル資金を米国債に振り向けているとみられ、その動きが継続しているものと思われる。

 ちなみに財務省が2月7日に発表した2011年10~12月の外国為替平衡操作の実施状況によると、10月31日の8兆722億円に続き、政府・日銀は11月1日に2826億円、2日に2279億円、3日に2028億円、4日に3062億円のドル買い円売り介入を行っていたことが明らかになっている。

 財務省が2月7日に発表した1月末の外貨準備高は、昨年12月末に比べ、108億2700万ドル増の1兆3066億6800万ドルとなり、これは昨年11月末の1兆3047億ドルを超えて2か月ぶりに過去最高を更新した。12月末の外貨準備高は1兆2958億ドルと11月末に比べてやや減少していたが、その後の米国の長期金利低下により保有している米国債の価格が上昇したことや、対ドルでユーロが上昇して評価額が増えたことなどが主な要因と指摘されている。また、また外貨準備に占める預金が減少しており、昨年の大規模介入で得た米ドルを米国債の購入に充てた可能性もある。

 中国は外貨準備の多様化を進めていることなどから、今後も米国債の保有額は頭打ちとなるとみられ、日本の米国債の保有額は上記の理由などから今年に入っても増加しているものと思われる。いずれかの段階で日本が再び米国債保有の国別トップに返り咲く可能性がありそうである。


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by nihonkokusai | 2012-02-18 07:59 | 国債 | Comments(0)
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