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相場をコントロールすることはできないし、物価も同様

 いまさら相場や投資のことなどを書いても、関心ある人は少ないかもしれないが、今日は昔、ディーラーを長らく経験した者として、ひとつアドバイスしたい。

 投資とは、何かしらの商品の価格の動きを予測して利益を得ようとするものである。つまりはお金でお金を稼ごうという、まさに錬金術の世界である。魑魅魍魎がうようよしている世界であり、そんな世界に何かしらの法則なんていうものは存在しない。相場の世界では、いたるところブラックスワンだらけである。

 そんなことはないというのならば、今回のユーロ圏の信用不安を適格に予測できたのか問いたい。つまり相場には法則性なんてものは存在せず、相場で儲けられる普遍の方法など、ありはしない。

 それはつまり、相場にはこれがこれだけ動けば、こちらはこうなるといった方程式はない。相場はそれに携わる者たちの思惑や欲望により形成されているためであり、だからこそギリシャ・ショックなどが発生すれば一方方向に振れてしまうことになる。

 このような相場の怖さを知らない者が、日銀が物価をコントロール可能などと考えてしまうのであろうか。物価を金融でコントロールすることは、金利などが統制された経済であればともかく、市場経済ではかなり無理がある。

 もちろん理屈の上ではできなくはなく、たとえば信用などおかまいなしに行えばインフレ創出は可能となろうし無理矢理なインフレ抑制も可能かもしれないが、それには大きな代償を伴う。さらにそれを行う結果として、マーケットで何が起きるのか想像すらできない怖さも伴う。マーケットを無理矢理コントロールしようとすれば、マーケットはそれに対し反撃を加えるし、もしくは隙を突く。今の欧州が良い例であろう。

 少なくともデフレ解消のためのマイルドなインフレの創出など、日銀の金融政策だけでは無理がある。そんなことはないと言うのであれば、一度でも良いから国債先物でも売買してみると良い。理論理屈で金融市場が動くものでないことや、市場の怖さといったものも売買すれば実感として理解できる。

 市場価格は研究室や会議室で決められているのではなく、現場であるマーケットで形成されているのである。


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by nihonkokusai | 2012-01-12 08:23 | 債券市場 | Comments(0)
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