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来年度の国債発行総額は174兆2313億円、国債依存度は過去最悪の49.0%

 財務省が24日に発表した2012年度の国債発行計画によると、新規財源債が44兆2440億円(前年度当初44兆2980億円)、借換債が112兆3050億円(うち復興債分3兆4488億円、前年度当初111兆2963億円)、財投債が15兆円(前年度当初14兆円)、そして復興債が2兆6823億円となった。

 これにより2012年度の国債の発行総額は174兆2313億円(前年度当初169兆5943億円)と、2011年度の当初ベースから4兆6370億円の増加となった。2011年度の四次補正予算後は181兆5024億円となっており、ここからは7兆2711億円の減少となった。当初ベースでの発行総額は昨年を上回り過去最高額となる。

 国債の消化別発行額を見るとカレンダーベースの市中消化額は、149兆7000億円(前年度当初144兆9000億円)となり、2011年度当初から4兆8000億円の増額となり、これも年度別で過去最高額となる。

 第2非競争入札による予定発行額は市中消化額の3.75%の4兆1850億円となり、また前倒し債発行による調整分は6463億円に押さえられている(2011年度当初6兆3893億円、四次補正後14兆6735億円)。

 そして日銀乗り換えが16兆7000億円(前年度当初11兆8000億円)、個人向け販売分が3兆円(前年度当初2兆5000億円、四次補正後3兆5000億円)。個人向け販売分の内訳としては、個人向け国債が2兆5000億円、新型窓販などの窓販分が5000億円となっている。

 買入消却は総額3兆円を上限に実施される(具体的な実施方法は、四半期毎に市場の状況を見ながら決定)。来年度における前倒し債の発行限度額は12兆円となった。

 前倒し債の発行額による調整分についてもう少し説明すると、今年度すでに発行されている来年度分の前倒し発行分が存在する。もしそれを取り崩さなければ、そのまま再来年度の前倒し発行分がその分確保できる。しかし、来年度のカレンダーベースの市中消化額をある程度抑えるために、今年度すでに発行された前倒し債のうちの6463億円を来年度の国債発行額として加算するものである。つまりはその分、再来年度の前倒し発行可能なバッファーが減ることになる。

 カレンダーベースの市中消化額は三次補正で2年債と5年債をそれぞれ一回あたり2.7兆円、2.5兆円に増発されており、その金額が来年度も継続される。これに加え、10年債を一回あたり今年度の2.2兆円から2.3兆円、そして20年債を1.1兆円から1.2兆円に増額される。2年債、5年債、10年債、20年債は毎月発行されていることで、今年度当初に比べ合計4.8兆円の増額となる。

 物価連動国債については、「発行再開に向け、市場関係者を交え、具体的な商品性等に係る実務的な検討を進める。準備・環境等が整い次第、発行を再開」としている。

 年限別に観ると40年債が5月、8月、11月、2月の4回の発行予定で一回あたり0.4兆円、30年債は4月、6月、7月、9月、10月、12月、1月、3月の8回の発行予定で一回あたり0.7兆円となる。そして、20年債が増額され一回あたり1.2兆円、10年債は2.3兆円、5年債は2.5兆円、2年債は2.7兆円を、1年割引短期国債は2.5兆円がそれぞれ毎月発行される。また、6か月割引短期国債が合計で9千億円発行され、流動性供給入において0.6兆が毎月発行されることで、全体のカレンダーベース消化額合計が149.7兆円となる。

 カレンダーベース市中発行額の平均償還年限は、7年9か月となった。

 以上のカレンダーベースの市中消化額の内訳は、直前での国債市場特別参加者会合などにおけるコンセンサスに近いものとなっており、これによる債券市場への影響はほとんどないとみられる。国債需給については、来年度も債券市場にとり波乱要因とはならないであろう。しかし、新規財源債を今年度並に抑えこまれたのは、復興債が別枠となっていることに加え、基礎年金の国庫負担分約2.6兆円について一般会計から除外し、年金交付国債としたことによるものである。

 新規国債発行額(44兆2440億円)が税収(42兆3460億円)を上回る異常事態も続いており、2012年度の公債依存度は49.0%と過去最悪の数字となっている。国債需給への目先の懸念はなくとも、日本の財政そのものへの懸念が生じれば国債は売られる。税制の抜本的な改革や、できうる限りの歳出抑制により、日本の財政リスクを軽減するための果断な努力を実際の行動で示さない限り、いずれかの段階で日本国債の信用が崩れる可能性がある。


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by nihonkokusai | 2011-12-24 11:48 | 国債 | Comments(0)
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