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来年注目のイベント、48年ぶりに日本で開催されるIMF世銀年次総会

 ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事は15日、米国務省にて「欧州の債務危機は一つの国家集団では解決できない段階にまで拡大しつつある」との認識を示した。また、「世界経済の見通しは現時点でバラ色でなく、非常に暗い」との発言もあったようである。

 さらに、国際社会が協調しなければ「経済的観点からは後退、保護主義の高まり、孤立といったリスクが生じる」と発言もあり、各国が協調しなければ、世界は第二次大戦突入前の1930年代と同様の状況に直面すると指摘した。

 フランス出身のラガルド氏は弁護士で、農業・漁業相などを経て2007年6月に経済財政相(財務相に相当)に就任し、G8で初めての女性財務相となった。さらに2011年7月5日より、やはり女性として初のIMF専務理事に就任した。

 そのラガルドが率いるIMFと世銀の年次総会が来年日本で開催される。これは日本にとってまさにビッグイベントとなる。

 IMF世界銀行年次総会は、国際通貨基金(IMF)と世界銀行、それぞれの最高意思決定機関である総務会が、毎年秋に合同で開催する会議であり、年次総会は通常、2年続けてワシントンDCのIMF及び世界銀行の本部で開催され、3年に一度加盟国で開催される。前回2009年はトルコのイスタンブールで開催され、約1万3千人が参加した。日本での開催は1964年以来開催されておらず、今回で2度目となり、また2012年は日本がIMF・世銀に加盟して60年目の節目にあたる。

 総会では世界中の財務大臣・中央銀行総裁等が集う。主要会議のほか数多くの二国間会談や通例、G7、G20、G24、G10、コモンウェルス大臣会合等の会議、各種イベントが開催される。また、大臣や政府幹部だけではなく、金融関係者、報道関係者等々が集まり、セミナーやシンポジウムが開催され、期間中は大小約200の会議・イベントが開催される予定で、参加人数は公式参加者で1万人、非公式の参加者を含めれば2万人とも言われる、世界最大規模の国際会議である(主催国公式ホームページより)。

 開催期間は2012年10月12日(金)から10月14日(日)。関連会議・イベントは10月9日(火)から始まる予定で、メイン会場は東京国際フォーラムと帝国ホテルとなる。

 すでに公式ホームページも立ち上がっている。「2012 ANNUAL MEETING」http://www.imf-wb.2012tokyo.mof.go.jp/

 ラガルド専務理事が指摘したように、欧州の債務危機は深刻化しており、世界経済にも影響を与えつつある。日本で来年開催されるIMF世界銀行年次総会までは、まだ時間はあるものの、それまでに欧州の債務危機が解消されることは難しそうである。ギリシャの財政状況の悪化が表面化したのは2010年1月で、それ以降、欧州の債務危機は拡大の一方であり、EU連合などの対策もあまり功を奏していない。

 世界的に国債の信用力が大きな課題となりつつあるなか、現在のところ日本国債は米国債やドイツ国債と一緒に、安全資産として資金が向かっている。しかし、来年、総会が開催される日本に対する関心が強まることが予想され、そうなれば日本の巨額債務が大きな懸念材料として捉えられる可能性がある。日本国債の信用力を維持するためには、欧米諸国同様に日本も積極的に財政再建を行っていることをアピールする必要があろう。


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by nihonkokusai | 2011-12-18 10:04 | 国際情勢 | Comments(0)
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