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ドイツの国債制度 (拙著「国債の基本とカラクリがよーくわかる本」より)」

 東西ドイツ統一時に大量発行されたドイツの国債は、欧州金融市場における国債の指標的な地位を確立しています。EU諸国の国債の利回りはドイツの国債の利回りをベースにしたスプレッド(利回り格差)で表される場合が多く、このドイツ国債利回りは、ユーロ加盟国すべての国債の基準(ベンチマーク)としても利用されています。また、2008年9月のリーマン・ショックにより世界の金融市場が混乱した際に、ユーロ圏の債券市場ではドイツ国債に投資家の資金が集中したのは、その流動性や信用力の高さを示したものと言えます。

 ドイツにおける国債の発行根拠法は、連邦基本法及び予算基本法です。連邦予算における信用調達(国債、借入金)については連邦法で限度額の授権が必要となり、信用調達の額は、連邦予算の投資的支出の額を超えてはならないこと、が定められています。連邦政府は、上記限度額の範囲内で、国債の種類・年限等を自由に選択することができます。1993年から四半期毎の入札・発行予定を、また、1999年分から年間の入札・発行予定を公表しています。

 連邦大蔵省、連邦銀行及び連邦債務管理庁の3機関に分散していた国債管理事務はドイツ国債会社(German Finance Agency:GFA)に統合されました。これにより国債の入札や管理の仕事はドイツ国債会社に移され、国債の入札スケジュールや国債発行計画などはドイツ国債会社から発表されます。

 ドイツ国債の入札に参加できるのは一定の落札シェアという条件を満たし、入札への参加を希望する金融機関等で「オークション・グループ」と呼ばれています。1990年に、それまでの全額引受シンジケート団による発行からシ団と入札の併用となり、1998 年からは全額入札による発行となっています。

 ドイツの国債の種類には短期国債、中期国債、長期国債があります。このうちの短期国債としては1996年から短期割引国債(BuBills)の6か月物が定期発行されています。また、2009年から1年物、そして3か月物、9か月物を新規発行しています。

 中期国債としては期間2年物(Schatz)と5年物(Bobl)が発行されています。そして、10年物国債はブンズ(Bund)とも呼ばれ、発行量も多くドイツ国債の中心的や役割を担っています。また、5年物と10年物の物価連動国債も発行されています。

 また、ドイツでは2008年7月に個人向け国債の新商品を導入しています。これは銀行預金に近い商品(Tagesanleihe)で、オーバーナイト金利に連動し、預け入れ・引き出しを自由に行うことが出来ます。これにより2008年個人向けの国債発行額は前年の約2倍となりました。(財務省資料を参考)。

「国債の基本とカラクリがよーくわかる本」




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by nihonkokusai | 2011-11-24 16:43 | 国債 | Comments(0)
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