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牛熊ゼミナール金融の歴史第35回 J・P・モルガンと米国中銀の設立

 ジョン・ピアモント・モルガン(J・P・モルガン)は、J・P・モルガン個人銀行の最高責任者であり、1890年代以降はニューヨーク・ファースト・ナショナル銀行の中心人物であり、さらにまた1907年以降はナショナル・シティ銀行の主要株主でした。これらを拠り所としてアンドリュー・カーネギーほか米国内の鉄鋼会社を買収し、USスチール社を設立し、この結果、世界初の時価総額10億ドル企業が誕生しました。

 1895年にアメリカの金準備が大きく落ち込み、これ対して銀行シンジケート団を動かしてアメリカからの金流出を阻止したのもJ・P・モルガンです。また、銅に対する大規模な投機の失敗が銀行取り付けを誘発し、それによって迎えた1907年の金融危機に際してもきわめて重要な働きをしています。この危機に際してJ・P・モルガンが出した提案が1913年の連邦準備制度設立のきっかけのひとつとなりました。

 米国は連邦制を採用し、さらに東部と西部、北部と南部といった地域的な対立などがあったことで、中央銀行の設立には大きな抵抗があったのです。しかし、19世紀から20世紀にかけて幾度も恐慌が発生し、銀行の倒産や企業の倒産などにより深刻な不況が生じました。このため「金融システムの安定化」が求められ、中央銀行の設立の機運が高まったのです。

 1913年に12の地区連邦準備銀行と、これを監督する連邦準備委員会がワシントンに設立されました。中央銀行の設立には引き続き反対意見も多かったことから、全米の12地区に地区連邦準備銀行を設立し、それぞれの地区で銀行券である連邦準備券が発行され、各行ごとに公定歩合が設定されることとなったのです。


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by nihonkokusai | 2011-11-16 16:00 | 金融の歴史 | Comments(0)
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