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今週は国債入札、ECB理事会、米雇用統計など注目イベント目白押し

 今週は日本では短観発表や10年国債入札、日銀の決定会合、米国ではツイスト・オペの開始、雇用統計の発表、そして欧州では財務相会合、ECB理事会などの注目すべきイベントが目白押しとなっている。

 昨日3日の朝に発表された日銀短観では、大企業製造業DIはプラス2となり、前回のマイナス9から大きく改善した。これは東日本大震災により寸断されたサプライチェーンが急速に復旧し、自動車産業などの生産が回復、消費の自粛ムードが和らいだことなどが要因とみられる。ただし、先行き見通しについてはプラス4となり、欧州の債務危機や欧米経済の減速懸念などから、回復ピッチはやや鈍る予想となっている。これはほぼ事前予想と同様の結果となった。

 3日から4日にかけてユーロ圏財務相会合が開催される。EFSF拡充案に対する各国議会の批准は進んでいるが、ギリシャは次回融資を得ることが出来なければ、10月中にも政府資金が枯渇するとみられている。ギリシャでは欧州連合、国際通貨基金、欧州中央銀行の3者合同調査団との協議も再開されているが、17~18日のEU首脳会合までの間にある程度の支援策がまとまらないと危機的状況となる可能性がある。ギリシャ政府は2日に、2011年の財政赤字がGDP比8.5%に達すると発表し、財政赤字が欧州連合などと合意した削減目標の7.5%に届かないことが明らかになっているが、ギリシャに対する支援策がまとまるのかどうか、ユーロ圏財務相会合の行方にも注意しておく必要がある。

 債券市場では本日4日に実施される10年国債の入札動向にも注目が集まっている。利率は前回の317回債の1.1%から0.1%引き下げられ1.0%となる見込みである。利率1.0%となれば昨年の11月債以来となるが、1.0%近辺では高値警戒もあることで投資家も慎重になるとみられ、やや警戒も必要か。大手銀行の下期入りしてのスタンスを確かめる意味でも、この10年国債入札結果には注目が集まろう。

 6日から7日にかけて日銀の金融政策決定会合が開催される。日銀については、よほど円高が進行するようなことがなければ、現状維持が見込まれる。こちらへの注目度は比較的薄いが、念のため、会合結果や白川総裁の会見内容もチェックしておきたい。

 そして、6日にはECBの定例理事会、そしてイングランド銀行金融政策委員会も予定されている。ECBについては、金融システム不安の解消に向けて1年物資金供給オペの再開を決める見通しとなっている。一時出ていた利下げ期待については、9月のユーロ圏17カ国の消費者物価指数が前年同月比プラス3.0%となったこともあり、後退している。今回はトリシェ総裁の会見が予定されているが、トリシェ総裁は10月末で任期満了となることで、その発言内容にも注目したい。また、イングランド銀行のMPCでは、世界的な景気の減速が意識され、量的緩和策を拡大するのではとの観測もあり、こちらも注意しておく必要がある。

 ニューヨーク連銀は、3日から27日にかけて13回のオペを通じ約440億ドルの国債を買い入れ、今月6日から28日にかけて、6回のオペを通じて同額の国債を売却すると発表した。「Maturity Extension Program」との名称ではあるが、いわゆるツイスト・オペが開始される。これを見越して米30年債の利回りは30日に3%割れ、10年債も2%割れとなっているが、実際にオペが実施されてからは、期待感で買い進まれていた反動で上値が重くなる可能性もある。

 米国では7日には雇用統計の発表を控えており、米債も需給動向よりも経済動向にあらためて焦点が移る可能性がある。30日に発表された米国の8月の個人所得は、前月比0.1%減と市場予想に反して減少するなど個人消費にブレーキが掛かりつつある。米国のリセッションへの懸念も燻っているだけに、米国の経済指標の動向も引き続き注目を集めよう。


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by nihonkokusai | 2011-10-04 08:31 | 債券市場 | Comments(0)
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