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投資家の公社債売買高が急増

 9月27日の日経新聞に、「公社債売買高 初の100兆円超」との記事があった。この内容をあらためて検証してみたい。

 この記事によると国債を中心とする公社債の売買高が、8月に初めて100兆円を超えたとある。この数値は日本証券業界が発表している公社債投資家別売買高が元になっており、このうち債券ディーラー・短期証券を除いたものである。

 つまり、毎月20日に発表されている月間の公社債投資家別売買高から、短期証券の売買と、債券ディーラーの分も除いた、いわゆる投資家による国債を中心とした公社債の売買高が100兆円を超えたということになる。

 この公社債投資家別売買高のデータは1998年1月からの数字がアップされており、過去の数値を検証してみると、確かにこれまで投資家だけで公社債売買高が100兆円を超えた月はなかった。

 1998年から毎年の月間平均の投資家の公社債売買高を算出してみたところ、1998年1月から12月の平均は36兆円程度であったものが、徐々に増加し2002年に55兆円程度、2006年に63兆円程度、そして2010年に71兆円程度に増加した。

 そして2011年に入り、4月あたりから売買高が急増し1月が56兆円規模であったものが、4月に83兆円程度、そして6月に94兆円程度まで膨らみ、7月は80兆円程度に落ちたが、8月に101兆9034億円と統計上、過去最高を記録したのである。

 投資家別にみると2011年8月に月間売買高が1998年の統計開始以来最高となっていたのが、都市銀行、地方銀行の売買高であった。特に都市銀行は8月に40兆円を超す売買高となり、全体の売買高の増加に大きく寄与している。

 海外投資家については8月は14兆円程度と2007年8月に記録した過去最高の26兆円規模に比べてむしろ見劣りしており、海外投資家が積極的に売買を行なっていたわけではなさそうである。

 8月は債券相場のレンジそのものは大きくはなかったものの、日々の変動幅はそれなりにあったことで、都市銀行を中心に入れ替え等の売買を積極的に行なっていた可能性がある。

 9月は中間決算期末要因もあり、多少、売買高は減少する可能性はある。しかし、今後も欧州の債務不安は燻り続けており、また、世界的な景気減速懸念などもあり、日本の債券市場は当面高値圏でのもみ合いが予想される。このため、ふき値売りと押し目買いが繰り返されることで投資家の売買高は高水準を維持すると予想される。


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http://www.mag2.com/m/0001185491.html
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by nihonkokusai | 2011-09-28 08:29 | 国債 | Comments(1)
Commented by 投資の初心者 at 2011-10-21 00:16 x
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
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