牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

2011年6月末現在の日本国債の保有者

 日銀は20日に4~6月期資金循環統計速報値を発表した。これを元に2011年6月末現在の日本国債の保有者をチェックしてみた。

 その前に日本の家計の金融資産の総額を確認してみると、2011年6月末現在、1490兆8593億円となっている。2011年3月末の1476兆4036億円(速報値)に比べてやや増加している。金融資産と負債差額では6月末現在、1138兆3508億円となっている。

 資金循環統計上の国債残高は6月末現在、738兆2782億円である。このうち銀行や郵貯など民間預金取扱機関が283兆7722億円保有している。全体に占めるシェアは38.4%となり、参考までに3月末(速報値)に比べ2兆5558億円の減少。

 民間の保険・年金が180兆3975億円の保有でシェアは24.4%、3月末(速報値)に比べ5兆770億円の増加。

 以下同様に、公的年金が71兆3559億円、9.7%、3月末比2兆5295億円減。日本銀行が62兆2951億円、8.4%、2兆256億円増と続く。

 そして、海外は42兆1162億円保有しており、3月末比5兆6056億円の増加となり、そのシェアも3月末の5.0%から6月末は5.7%に増加している。欧州の債務不安により、日本国債に海外投資家からの逃避的な資金が流入していたことがこれからも確認される。

 投信など金融仲介機関は40兆6430億円の保有、シェアは5.5%、3月末比でこちらも4兆6948億円ほど増加している。

 家計は30兆3839億円、シェアは4.1%、3月末比で7370億円の減少。ただし、家計の主な保有国債と思われる個人向け国債については、7月発行分から10年変動タイプの適用利率の算式がこれまでの「基準金利-0.80%」から、「基準金利×0.66」に変更されたことで、この10年物を主体に販売額を増加させてきており、今後は家計のシェアも少し回復すると予想される。

 2011年6月末の10年債利回りは1.130%、5年債利回りは0.425%、20年債利回りは1.885%となっていた。3月末時点ではそれぞれ1.250%、0.490%、2.035%となっており、総じて利回りは低下(価格は上昇)している。銀行などは期初の益出し売りなどでやや残高を落とした可能性があるが、それに対し生保や海外投資家、投資信託などは保有額を大きく増加させた格好となっている。

 このデータを見る限り、日本国債については引き続き国内の投資家を主体に安定的に消化されていることがわかる。また、海外からも逃避的な資金ながらも日本国債に流れ込んできている。日本国債の需給面ではまだまだ安泰といえるが、国債への資金の大元となっている家計の金融資産の総額が頭打ちになっていることは、今後も注意しておく必要があろう


*** 「牛さん熊さんの本日の債券」メルマガ配信のお知らせ ***

「牛さん熊さんの本日の債券」をメルマガで配信しております。

毎営業日の朝と夕方にその日の債券市場の予想と市場の動向を会話形式でわかりやすく解説しています。
10年以上も続くコンテンツで、金融市場動向が、さっと読んでわかるとの評判をいただいております。
昼には、コラムも1本配信しています。
毎営業日3本届いて、価格は税込で月額1050円です。
登録申込当月分の1か月は無料でお読み頂けます。
ご登録はこちらからお願いいたします。

http://www.mag2.com/m/0001185491.html
[PR]
by nihonkokusai | 2011-09-21 08:20 | 国債 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー