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AKB48の総選挙と民主党の代表選

 既に社会現象と化しているAKBの総選挙が6月9日の夕方に実施された。秋葉原のドン・キホーテの上にできたAKB48劇場をホームグラウンドとするAKB48がこれほどまで活躍するとは思わなかった。ただし、秋元康氏がプロジュースするということで、何か仕掛けてくるような予感だけはあった。

 私自身、AKBのメンバーでも顔と名前が一致するのは数人である。それでも今回の総選挙には関心があった。たかが新曲のセンターを決めるのに武道館まで使うことはあるまいと思うが、その投票権ほしさにCDを買い求める人が続出し、その結果、売れ行き不信のCD業界にあって、投票権のついたCD「Everyday、カチューシャ」売上が133.4万枚に達したそうである。

 それに対して、民主党のセンターを選ぶ代表選が7月にも行われる見通しが出てきている。しかし、すでに有力候補とみられていた岡田民主党幹事長や大連立を模索している仙谷官房副長官、さらに震災後に人気が高まっている枝野官房長官らは代表選に立候補しないことを表明した。

 これは候補をある程度絞った上で、代表選を行うことを想定しているとみられ、その有力候補に野田財務相の名前が上がっている。

 日本の政治は政党政治である以上は、自民党が政権を握っていた時代には自民党総裁選、そして民主党が政権を担ってからは民主党代表選が日本の首相を決める選挙となる。しかし、その選挙権は当然ながら党員にしか認められておらず、国民全体の声が反映されたものではない。

 AKBの総選挙はまさに誰が最も人気が高いのかを決めるものであろう。それを例えば日本の首相を決める選挙と同列で考えるのはおかしいかもしれないが、それでもより国民の声を反映できるような首相の決め方はないものなのであろうか。さらに毎年恒例のようになってしまった首相交代もなくして、ある程度の長期政権を構えられるような工夫はできないものなのであろうか。

 野田財務相が次期首相となれば、財政再建路線が引き継がれることになり、日本国債の信用度も維持されよう。しかし、新しい首相がその力を存分に発揮できるような組織づくりも必要であろう。しかし、現在の民主党からはそれも難しい面がある。内部分裂は回避されたものの、民主党がまとまっているようには思えない。また、自民党と連立を組むにしても相容れない部分も多く、たとえ震災復興のための限定的なものだとしても、まとまりそうはない。

 本来であれば今回の大震災のような未曾有の危機が訪れた際には、政治が大きく変貌し、ひとつになって国難に立ち向かっていたはずである。しかし、それでも政治は動かず、いまだに政争を行なっている。あれだけの危機、さらに原発事故まで起きても、特例公債法案を政争の具にするような余裕があるということなのであろうか。

 日本の政治を変えるほどの危機となれば、それは日本の債務危機が訪れたときと考えられる。国内資金が日本国債が賄えなくなることがはっきりした際に、政治は変わるのであろうか。しかし、それに気づいたときには対処の手段もないことになる。

 日本にはこれまで蓄積されたものがあり、未曽有の危機であろうと、巨額債務であろうとなんとか乗り切ってきている。しかし、その余裕がいつまで持つのかはわからない。チーム日本のセンターに位置する者は、その余裕部分を使い切るのではなく、余裕のあるうちに本当の意味での危機を招かないための施策を講じる必要があるし、そのような政治の仕組みを作る必要もあろう。


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by nihonkokusai | 2011-06-13 09:43 | 国債 | Comments(0)
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