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個人向け国債がリニューアル?

 6月3日から夏の個人向け国債の募集が開始された(6月30日まで)。今回から10年変動タイプの適用利率の算式がこれまでの「基準金利-0.80%」から、「基準金利×0.66」に変更されることもあり、いろいろとリニューアルが図られたようである。

 財務省の個人向け国債のサイトを見ると、サイトそのものがリニューアルされている。また、そこではマウンテン変動10年、ゴーイング固定5年、マンスリー固定3年と個人向け国債にリングネームならぬニックネーム(愛称)がつけられていた。

 ただし、商品性そのものは10年変動の利率の算式以外に変更はない。ちなみに固定5年物については、2012年4月から発行から2年間は中途換金できないルールを改めて、発行後1年経過すれば換金できるようになる予定である。

 まずは、そのニックネーム(愛称)について見てみたい。マウンテン変動10年のマウンテンはどうやら金利の上り下りに利率が影響を受けることからきているようである。ゴーイング固定5年のゴーイングは想像するに、5年間利率が変わらずそのままということを示しているのであろうか。マンスリー固定3年のマンスリーは、四半期ごとに発行されるマウンテンやゴーイングとは違い、毎月発行されているためであろう。

 テレビでも個人向け国債の新しいコマーシャルがスタートしている。さらにツイッターでも1日から「コクサイ先生」がつぶやきを開始している。このようにいろいろとリニューアルが図られた個人向け国債であるが、ここにきての販売低迷に対してテコ入れとなるかどうか。それはやはり利率次第とも言える。

 今回の夏の個人向け国債の適用利率は、変動10年第35回債の初回の利子の適用利率が 年率0.77%(税引後0.616%)となる。基準金利は、1日の10年国債の入札結果から算出された金利1.17%であり、これまでの利率の方式ならば0.37%であったので、それに比べてかなり有利となる。

 固定5年第23回債の利率は年率0.41%(税引後0.328%)、固定3年第13回債年率0.20%(税引後0.160%)であり、10年変動の有利性が目立つことで、今回は特にこのマウンテン変動10年の売れ行きに注目したい。

 ちなみに、前回4月の際の個人向け国債の発行額は10年変動(初回利率0.51%)が126億円、5年固定(利率0.52%)が1434億円であった。


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by nihonkokusai | 2011-06-04 09:17 | 国債 | Comments(1)
Commented by MILLIONAIRE at 2011-07-25 15:48 x
個人向け国債の商品性は確かに改善されましたし、無用なリスクを取りたくない方には魅力的な商品なのでしょう。

ただし、こんなに大きな累積債務を抱えて、超低金利の国にもカントリーバイアスがあるなんて、私には不思議です(参考:「みんなの海外投資」http://www.minkaigai.com/archives/1689)。

日本人はただでも資産に占める不動産の比率が高いので、国際分散投資の必要性が高いはず。膨大な累積赤字を抱えた財政や、運用能力が低くて国債を買うしかない金融機関は、日本人の金融リテラシーの低さでもっているようなものです。

為替リスクはうまくコントロールしなければなりませんが、大前氏が指摘するように日本人は意図的に優れた金融商品から遠ざけられているとしか思えませんhttp://www.minkaigai.com/archives/1894
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