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やっと始めるFRB議長の定例記者会見

 24日に米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)は、バーナンキ議長が1年間に4回、連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に記者会見を行うと発表した。FRB議長による定例記者会見は1913年に創設されて以来初めてとなる。これにより、すでに記者会見が実施されている日銀やECBと足並みを揃えることとなる。

 議長会見はFOMC会合のうち最新の経済見通しを示す年4回の会合後に行われる予定となっている。今年は現地時間での4月27日、6月22日、11月2日となる。FOMC終了後、現地時間午後2時15分(日本時間28日午前3時15分)から始まる予定である。会見が行われる日のFOMC声明の発表時間は従来の現地時間午後2時15分から同零時半に繰り上げられることも発表された。また、FRBはウェブサイトを通じて会見の模様を同時中継するそうであるが、これは是非、日銀総裁の記者会見においても検討してほしい。

 FRBではこれまで金融政策に関してどちらかと言えば秘密主義が取られていた。しかし、特にバーナンキ議長に変わってからは金融政策に対しての透明性を高めようとしており、今回の記者会見の開始は透明度向上のためには最も重要なものとなろう。また、報道によるとイエレン副議長は昨年11月から、非公開の政策討議をどこまで公表するかに関する見直し作業を進めるグループを率いているそうで、さらなる透明性向上にむけて動いているようである。

 ちなみに米国のFOMCでは会合終了後に声明文が公表される。この声明文には、基本的な見解、政策決定内容、それに関する各FOMCメンバーの政策決定にかかる賛否といったものが記されている。FOMCの議事要旨は会合の約3週間後に、議事録は5年後に公表されることとなっている。

 日本では1998年4月1日の新日銀法の施行に伴い、金融政策決定会合が毎月1、2回程度の頻度で定期的に開催され、決定会合終了後は、決定された金融市場調節方針が発表されるほか、当日の15時半から総裁の定例記者会見が開かれ、決定事項の説明と記者との質疑応答が行われる。会合の約1か月後に議事要旨が発表され、さらに10年後には議事録が公表される。

 ECBの政策理事会の場合には、議事要旨および議事録は公表されていない。政策決定に関する各メンバーの投票結果についても公表されないのが原則となっている。これは各国を跨いでの中央銀行という特殊性も意識されたものと思われる。ECB政策理事会の会合終了後に、欧州中央銀行の総裁が記者会見を行っている。総裁は記者会見の冒頭において、ステートメントに基づいての政策決定内容とその基礎となった分析などを説明し、その後、記者との間での質疑応答が行われる。

 英国イングランド銀行の金融政策委員会(MPC)の場合は、会合終了後に政策決定が公表される。金融政策が変更された場合には声明が発表され、総裁の記者会見が行われているようである。会合の2週間後に議事要旨が公表され、政策決定に関する投票結果はこの議事要旨において公表されている。

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by nihonkokusai | 2011-03-26 10:16 | 日銀 | Comments(0)
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