牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

日銀は追加緩和を決定

 14日の東京市場は、東電の計画停電の影響等も危惧されましたが、通常通りにスタートしました。債券市場はリスク回避の動きにより、買いが先行し債券先物は一時140円台をつける場面がありました。また、債券への買いの要因としては日銀による積極的な資金供給もあげられます。

 13日、日銀の白川総裁は金融機関などの決済の安定性を確保するため、大量の資金供給を表明しておりましたが、日銀は7兆円を即日で供給する緊急オペを実施しました。1回当たりの供給額としては過去最大規模となります。また、その後2回目となる即日スタートの共通担保資金供給オペ5兆円、さらに午後1時過ぎに共通担保資金供給オペ3兆円も行い、この日の即日供給額は合計で15兆円に達するなど積極的な対応をとっています。

 また、14日から15日にかけて開催予定の日銀の金融政策決定会合につきましては、14日のみの開催とし当初13時からとしていた開始時間を12時に早めました。これはできるだけ早く結論を出すための措置であるようで、これにより日銀の追加緩和観測も出ておりました。その観測通りに日銀は追加緩和を決定し、資産買い入れ基金を総額5兆円から10兆円に拡充しました。基金による買い入れ増額は、長期国債が0.5兆円程度増額、短国を1兆円程度、CP等を1.5兆円程度、社債等を1.5兆円程度、ETFを0.45兆円程度、J-REITを0.05兆円程度となります。

 また、日銀の金融政策決定会合の日程変更を受けて、14日に予定されておりました国庫短期証券(第178回)の入札は15日に延期されました。また、11日の夕方に開催予定でした国債市場特別参加者会合は14日16時からの開催となりました。こちらの会合でも今回の震災による影響等を含めて話し合いが行われたものとみられます。

 また、地震の影響により、11日の2時49分から利付国債の取引を停止していた日本相互証券は14日は通常通りに開始されました。11日の日本相互証券の措置についてはシステムに影響があったわけではなく、顧客である証券会社や銀行などの一部が地震の影響で大半が取引に参加できないことなどを考慮した措置であったようです。

 今回の地震の影響で、海外投資家による日本国債売りを懸念する声も一部にあったようですが、国債の需給に対しては現状はさほど懸念する必要はないとみられ、むしろ安全資産としての買いが入りやすい状況にありました。また、日銀による積極的な対応も日本国債にとっては特に中期債などへの買い材料となりました。

 今後は復興費用などを考えると財政を圧迫することも考えられますが、すぐに国債需給が悪化するようなことは想定しづらいです。むしろこれにより混迷を極めていた来年度の予算審議がスムーズに行くことも期待したいところです。


*** 「牛さん熊さんの本日の債券」メルマガ配信のお知らせ ***

「牛さん熊さんの本日の債券」をメルマガで配信しております。
登録申込当月分の1か月は無料でお読み頂けます。
価格は税込で月額1050円です。ご登録はこちらからお願いいたします。
http://www.mag2.com/m/0001185491.html
[PR]
by nihonkokusai | 2011-03-15 10:16 | 日銀 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー