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先週の債券相場の動きと今週の予想

先週の動き
 2月28日の債券先物の寄り付きは、25日比14銭高の139円73銭と買戻しが先行した。しかし、1日の10年国債入札控えて買い方も慎重な中、利益確定売りなどに押され、引けは139円54銭となった。
 1日に実施された10年国債の入札は、利率が1.3%に引き上げられたにも関わらず、最低落札価格は事前予想を下回り、テールも9銭と前回の6銭より伸びて、総じて低調な結果となった。この入札結果を受けて債券先物は139円28銭まで下落し、イブニング・セッションでは139円20銭まで値を下げた。
 ところが中東・北アフリカ情勢の緊迫化による原油価格の上昇が意識され、1日の米株式市場は大きく下落し米債は買われ、2日の債券先物は日経平均の大幅下落も手伝い139円78銭まで買い進まれた。しかし、2日の米国市場では米雇用の改善期待や米株の上昇を受けて、米10年債利回りは再び上昇し、3日の債券先物は売りが先行し139円52銭まで下落した。
 3日のECB理事会後の会見でトリシェ総裁は4月の利上げの可能性に言及した。また、米国では雇用の改善を示す経済指標を受けて米債は下落し、米10年債利回りは3.56%近辺に上昇した。これを受けて4日の債券先物は一時139円19銭と1日のイブニングでつけた安値を下回るが、現物に押し目買いが入ったことで下値も限られた。

今週の予想
 複数の波乱要因があり、先行きの情勢が読みづらくなっている。中東・北アフリカ情勢についてはリビアのカダフィ政権の動向とともに、それがサウジアラビアに波及するのかが大きな焦点となる。いずれカダフィ大佐が退き、サウジへの影響も限定的とみているが予断は許さない。原油価格については、背景に需要増があり高値圏での推移が続くと予想している。
 ECBは原油など商品価格の上昇を受けた物価上昇により、金融引き締めの方向に舵をとりつつあり、これはFRBの金融政策にも影響を及ぼす可能性がある。米国では雇用統計など含めて、景気の改善を示す指標が出てきており、物価の上昇と景気の回復への期待は米国債券市場にとってはマイナス要因となろう。円債は再び米国債の動向の影響を受けやすくなっており、引き続き米債の動きに注意が必要となる。
 国内では来年度の予算関連法案を巡っての与野党の攻防が続いている。前原外相の辞任によりさらに混迷を深める可能性がある。現状、これによる債券市場への影響は小さいものの、こんごの動向次第では財政健全化に向けた動きが頓挫する可能性もある。また、特例公債法案の成立の目処が全く立たないとなればデフォルトリスクも高まる懸念がある。このため政治動向にも注意が必要か。
 国債入札は8日に30年債、10日に5年債が予定されており、この動向にも注意したい。債券先物3月限は10日が最終売買日となることで、ロールオーバー主体の動きとなりそうである。

予想レンジ 1.25~1.40%


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by nihonkokusai | 2011-03-07 09:04 | 債券市場 | Comments(0)
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