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ミニJGB先物の取引増に期待

 2009年3月から取引単位をJGB先物の10分の1としたミニJGB先物がスタートしたものの、、売買高は低迷しまさに開店休業状態となっている。しかし、今後は多少なり出来高が増加する可能性が出てきた。

 新聞などの報道によると、複数のオンライン証券がミニJGBなどのデリバティブ市場に参入することが明らかになったのである。このうちカブドットコム証券や岡三オンライン証券の発表によると、東京証券取引所の先物が「Tdex+(取引システム)」に移行する予定の2011年秋頃を目処にミニJGB先物の取扱いを開始するそうである。

 個人投資家による日本国債先物取引への潜在的なニーズはあると思われる。日本の財政悪化に対しての懸念も強まっているだけに、ヘッジ目的として先物を使う可能性も高い。しかし、JGB先物への参入にはいくつかの壁がある。

 そのひとつが個人投資家の債券市場への理解度の不足である。株式市場や外為市場に比べて、債券市場は個人投資家にとり、やや距離感があろう。値動きだけで売買もできなくはないが、動きの背景を知らないとなかなか利益を出すのも難しいだけに、債券や国債に対してある程度の知識が必要とされる。また、長期金利が低位安定していることで、債券相場そのものの動きが乏しいことも個人投資家の参入を阻んでいる可能性がある。

 しかし、今後、日本の財政悪化等を含めて何かしらの要因で債券相場が大きく動く可能性がないわけではない。その際にはヘッジ目的もしくは投機的な目的を含めて、個人が債券先物市場に参入する可能性は十分にありうる。

 今回のオンライン証券がミニJGBの取扱いを始めることは、投資家による債券先物取引参入への呼び水となる可能性もある。多少なり出来高も増えてくれば、ミニJGBに対する個人投資家の関心も次第に強まるのではなかろうか。

 あらためてミニJGBとはどのような取引であるのか、紹介したい。2009年3月23日に東証は売買単位を従来のJGB先物(ラージ)の10分の1としたミニ長期国債先物(ミニJGB)を上場した。このミニJGB先物は、取引単位が1000万円とラージの10分の1に小口化され、呼値の単位も、ラージが額面100円につき1銭に対して、ミニは額面100円につき5厘(0.5銭)と刻み幅(ティックのサイズ)が半分になった。しかも、ラージのように現物受渡はなく、ミニは差金決済となっている。

 証拠金に関しては、日本証券クリアリング機構によりSPAN(R)により計算される。参考までに2011年1月31日から2月4日までの単一商品の単一限月取引において1単位買い(売り)建てた場合の証拠金に相当するプライス・スキャンレンジは、90万円となる。ミニに関してはこの10分の1となるため、9万円となる。(参考、日本証券クリアリング機構トップページにあるSPANリスク・パラメーター・ファイルより)


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by nihonkokusai | 2011-02-01 09:02 | 国債 | Comments(0)
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