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12月の債券市場における投資家の動き

 20日に証券業協会が発表した12月の公社債投資家別売買高(短期証券除く)によると、都市銀行が差引で2兆1848億円の買い越しとなった。同時に発表された12月の国債投資家別売買を見ると、都市銀行は中期債を2兆9491億円買い越しており、長期債と超長期債はそれぞれ売り越しとなっていることで、中期債主体の買いであったことが伺える。ただし、短期国債については2兆1234億円の売り越しとなっていた。

 また、12月の公社債投資家別売買高(短期証券除く)では、信託銀行と農林系金融機関がそれぞれ7352億円、8308億円の買い越しとなっていたが、こちらは国債投資家別売買でみると、それぞれ超長期債を5601億円、4037億円買い越しており、超長期債主体に買いを入れたものと思われる。農林系金融機関は長期債も2915億円買い越しとなっていた。

 生損保については公社債投資家別売買高(短期証券除く)では1兆920億円の買い越しとなり、こちらは国債では超長期債を1兆871億円買い越していた。

 海外投資家は差引で1771億円の売り越しとなっていたが、国債をみると長期債を7251億円売り越して中期債を4714億円買い越していた。

 12月の債券相場は中旬に向けて大きく売られ、10年債利回りは12月15日に1.295%をつけたが、その後買い戻されている。都市銀行や海外投資家は相場下落時において、保有する債券の期間を短期化したことが伺える。また、生保や年金、農林系金融機関は超長期債などを主体に押し目買いスタンスで望んだものとみられる。

 12月のそれぞれの投資家の動きは、それぞれの投資家が教科書通りのスタンスで臨んだことが伺える。本来、都市銀行は中期ゾーン主体の大口買い手であり、生保や年金などは超長期債を主体に購入している。もちろん入れ替え等もあり、月毎にスタンスは変わるものの、12月についてはそれぞれの投資家の典型的な動きを見せていたことになる。

 それでは20日に実施された20年国債の入札についても、こういった投資家の動向が反映されていたものであったのであろうか。市場推定による落札状況によると、8500億円程度が不明玉となっていた。外資系証券会社が大量落札したとの観測もあるが、その背景には大手投資家がいた可能性が高い。このあたり来月発表される1月の公社債投資家別売買高である程度明らかになると思われる。


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by nihonkokusai | 2011-01-22 10:17 | 債券市場 | Comments(0)
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