「ほっ」と。キャンペーン

牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「長期金利は1%台を回復、先行きは日銀次第か」

11月11日に長期金利は9月24日以来の1%台乗せとなった。そもそも今年に入り長期金利が1%を割り込んだのは8月4日であり、これは2003年以来7年ぶりの1%割れであった。その後、円高圧力の強まりにより、8月25日に0.895%と0.9%を割り込んだところで一旦ピークアウトする。

8月27日に小沢一郎民主党前幹事長が民主党代表選出馬を表明したことを受け、財政拡張による国債増発圧力が加わる可能性が意識され、さらに菅首相が円高阻止に向けて断固たる措置を取るとの発言により円安・株高が進行したことで、長期金利は再び1%台に乗せた。

8月30日には日銀の臨時会合が開かれ、新型オペの拡充策が発表された。それにより長期金利は31日に再び1%を割込むが、それは一時的なものにとどまり、9月6日には1.195%まで上昇した。

9月7日の日銀金融政策決定会合後に発表された公表文には「必要と判断される場合には、適時・適切に政策対応を行っていく方針である」と追加緩和を示すものともなっていたことから、長期金利は追加緩和期待により再び低下基調となったのである。

10月5日の金融政策決定会合では、日銀は包括緩和策を決定。これを受けて6日に長期金利は0.820%に低下し、結局ここが直近の長期金利の最低水準となった。その後の長期金利は上昇基調となり、11月11日の1%台乗せとなったのである。

これを見て明らかなのは、8月以降、長期金利の反転のタイミングは日銀の金融政策が絡んでいたことである。

米債相場との連動性も指摘されるが、米長期金利は10月下旬からは11月3日に期待されたQE2を目指して再び低下基調となっていたが、この間の日本の長期金利は踊り場状態を形成したにすぎず、米国のように再び低下基調になることはなく、その後再び上昇基調となり、1%台をつけたのである。

この動きから明らかなのは、ここにきての日本の長期金利は日銀の政策変更を意識しての動きとなっていたことである。ある意味、当然といえば当然ではあるが、それでは今後の動きを予想するには、さらなる追加緩和策が取られるのかどうかという、日銀の動きを予想しなければならないということになる。

今後の予想としては、円高ドル安の流れがここにきて一服しており、円安ドル高の流れに転じて株式市場が上昇し日経平均が1万円台を回復といったことになる可能性もある。そうなれば日銀の追加緩和期待が後退し、長期金利はさらに上昇基調を強める可能性がある。

反対に、例えば欧州周辺国の債務悪化問題などから、再び円高圧力がかかり、日銀がさらなる追加緩和に追い込まれる可能性もないとは言えない。その際には再び長期金利が1%を大きく割り込んでくる可能性もある。

いずれにせよ、今後の長期金利の先行きは、日銀の金融政策の行方次第という面が強そうである。ただし、次回の決定会合は12月20日、21日でありそれまでかなり間があることも確かである。
[PR]
by nihonkokusai | 2010-11-15 10:11 | 債券市場 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー