「FRBの内規」
FRBは内規により「すべての発行証券について、銘柄毎のFRBの保有比率は発行残高の35%を超えない」としている。今週のFOMCの結果次第では、この内規に触れる可能性が出てきているようである。この内規は、ニューヨーク連銀のポートフォリオ管理担当者(SOMAマネージャー)とFOMCの協議により決定される。この内規は残存2年以上の国債が対象となり、国債の銘柄別としては期間別となっており、2~3年、3~4年、4~5年、5~6年、6年~7年、7年~8年、8年~9年、そして10年以上となっている。すでに銘柄によっては、内規の制限に近づいているものもあるようである。
日銀が保有する長期国債は銀行券発行残高を上限とする「日銀券ルール」も、やはり内規である。ただし、こちらの内規には銘柄別の保有制限とはなっていない。また、包括緩和策による資産買入等の基金による国債買入れは、この日銀券ルールとは異なる取り扱いとするとある。