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「中国が国債購入などでギリシャ支援」

ウォール・ストリート・ジャーナルなどによると、中国の温家宝首相はギリシャを訪問した際に、同国の国債の購入継続と、同国海運業界が中国船舶を買えるように50億ドルの基金を設立することを明らかにしたそうである。これは国際的影響力を拡大するために、経済力を行使しようとする中国の意欲を反映したものと言える。

温家宝首相は「中国はユーロ建て債券の保有を減らさず、また安定したユーロを支持する」と強調し、またパパンドレウ・ギリシャ首相は「これらの中国との取り決めや、ギリシャ国債の購入を続けると中国が表明したことは、難しい舵取りを迫られているギリシャ経済への信任と見ることができる」と述べるとともに、「ギリシャでも中国でも言われるように、苦しいときにこそだれが友人であるか分かる」と強調した(ウォール・ストリート・ジャーナル)。

これにより中国が保有する外貨準備を政治的に利用することを明らかにしたと言える。中国は巨額の外貨準備の運用先をドル主体から、ユーロや円に広げつつある。ユーロで政治的な利用を考えているのならば、いずれ円、つまり日本国債についても同様のことを行ってくる可能性がある。

今回のギリシヤに対しては恩を売るかたちとなっているが、米国が中国が保有する米国債の売却に神経質になったことがあったように、これは諸刃の剣ともなる。日本国債も国内資金で賄うには限度があり、いずれは海外資金にある程度、頼らざるを得ない。現実に中国による日本の債券保有、そのほとんどは日本国債と見られるが、は短期債主体ながらも増加しつつある(次回の国際収支の発表は10月8日)。

中国が日本にとり、苦しいときに助けてくれる友人となりうるのかどうか。尖閣列島の問題などを見る限り、なかなか難しいものがありそうである。
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by nihonkokusai | 2010-10-04 11:26 | 国債 | Comments(0)
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