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「過去の長期金利の1%割れ(その4)」

最初に1%割れとなったのは1998年9月1日、その9日後の金融政策決定会合で日銀は3年ぶりの追加緩和を行った。また、次に長期金利が1%割れれとなったのが、手元の記録によると2002年10月31日で、その前日にやはり日銀は追加緩和策を実施している。今回は2010年8月4日に1%割れとなったが、やはり日銀は追加緩和を実施する可能性が現時点(8月26日)では高まりつつある。

しかし、それぞれ過去の2回の場面では多少、期間を置いてではあるが「運用部ショック」と「VARショック」と呼ばれた債券相場の急落を迎えていたことには注意する必要があろう。バブルはその時点では気がついてはいても、大勢の流れにはついか行くしかなく、そのピーク時には皆が皆、安心して債券を買い込んでしまっている。それまで売る人がいないような状況にあったのが、いつの間にかさらに買う人がいなくなってしまうのである。

今度も債券相場の急落があったとしても、過去と同様に一時的なもので終わる可能性はある。あくまでこれは国債の需給の崩れであり、信用を失ったことによる急落ではないためである。相場には上げ下げはつきものであり、その一貫としてみなされるであろう。しかし、ギリシャ・ショックは信用力そのものへの懸念から引き起こされた。もしも、日本国債への信用が失われるようなことをきっかけとした国債価格の急落であったならば、それは相場の域を超え、日本初のあらたな金融危機を迎えることになる。このあたりのことを意識して、今後の債券相場の動向を見ておく必要があろう。
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by nihonkokusai | 2010-08-26 12:41 | 債券市場 | Comments(0)
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