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「2003年の債券急落のターニングポイントは20年国債入札」

2003年6月の債券相場の急落におけるターニングポイントは20年国債の入札にあった。本日も20年国債の入札が実施される。ここにきての債券相場の上昇により、中期から超長期にかけての利回りが2003年の水準にまで低下しており、2003年6月の債券急落と同様のことが起こりうるのではとの懸念もある。

本日入札される20年国債の利率は1.6%と予想され、2003年6月17日に実施された20年国債の利率0.8%の倍ともなっていることで、まだ懸念すべき水準にあるとは思えない。ただし、この1.6%の利率はその2003年6月以来の低水準ではある。さらに、10年債利回りがすでに1%を割り込んでおり、いずれ危険水域に接近しつつある。当時と同じことがいずれ繰り返されるとも限らないことで、2003年6月17日の債券相場の様子を、当時の私の書いたコラムから再確認してみたい。

2003年6月17日の債券相場の下落は当初中期主体であった。このため銀行の中期売りがきっかけかとも言われたが、銀行が何故、このタイミングで売ったのか。それは20年国債の入札時の投資家層の変化を嗅ぎ取っていたためとも思われた。利率が0.8%と1%を割り込んでいたが、入札への懸念はまったくといってよいほどなかった。実際に落札結果も悪くない。

ところが、その20年の買い手が様変わりしていたのである。業者も在庫を抱えた。しかしセカンダリーの買いも見えない。肝心の投資家の姿が消えた。なれない超長期を買い込んでしまった投資家もいたと思われる。こうなるとあとは崩れるのを待つだけとなってしまう。債券のベンチマークとなっている先物が売られたことで、不安感が広がり、業者も致し方なくヘッジ売りを入れるが、下げがとまらない。結果としては手持ちの超長期をどこがいつどのタイミングで外しにかかるのかというだけとなってしまった。

いったん売りが出れば、売りが売りを呼ぶ。押し目買いも入るが、こういった動きの際の押し目買いはリスクが高い。これまでの上昇相場がやや異常とみれば、その上げ始めの時点あたりまで下げることは十分に考えられる。それが20年の1%台であったり、先物の142円40銭近辺であったりする。今日はその水準すら大きく割り込んでしまった。先物はストップ安近くまで下げた。しかし、この下げは過熱相場の反動であり、大きな材料があったわけではない。ただし、株価を見る限り大きな流れの変化の可能性も無視はできない。この下げの足を見る限りにおいて、日本の長期金利は底を打ったと見てもおかしくはない。それぐらいインパクトのある下落であった。
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by nihonkokusai | 2010-08-24 09:12 | 債券市場 | Comments(0)
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