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「首相と日銀総裁の電話会談は、むしろ円高や株安を進行させる可能性も」

仙谷官房長官は、菅首相が白川日銀総裁とけさ電話会談をしたことを明らかにした。為替を含む経済金融情勢で意見交換し、今後ともコミュニケーションを密にとることが大事との認識だったという。仙谷官房長官は、「この段階では電話で話すことが最も適切」とコメントしたとか。

先週末に時事が、菅直人首相と白川方明総裁の会談を先送りする方向で調整に入り、代わりに電話協議を行う案が浮上したと伝えていたが、この報道の通りとなったようである。

ここで気になるのは、何故、直接会って話をしなかったのか、という点である。時事によると会談先送りの検討理由は「独立性を持つ日銀の金融政策に政府が介入するような印象を避けるため」だそうである。つまり、会談を仕掛けた向きは日銀の追加緩和を意識していたが、それに対して待ったをかけた向きがいたと言うことになるのか。

仙谷官房長官は「この段階では電話で話すことが最も適切」とのコメントしたが、この発言からはストップをかけたのは仙石氏の可能性がある。そして今朝、野田財務相は、電話会談になるとの報道については「コメントしない」と述べており、仮に野田氏が電話会談を望んでいたならば別のコメントになった可能性があり、野田氏はむしろ直接会談を望んでいたのではとみなすのは考えすぎであろうか。

絶対的な情報不足の段階で、あれやこれやの推測もいけないことも重々承知しているが、なにはともあれ市場が肩透かしを意識して、円買いや日本株売りを抑えようとしての月曜早朝というお互い忙しいはずの中での電話会談であったようである。

とにかくも、これで日銀が早期に追加緩和に動く可能性が後退したことは確かであろう。どうやら昨年12月1日の臨時の決定会合を開催した際の状況とは異なっており、日銀は今回、政府とやや距離を置く姿勢を見せているようにも思われる。

さらに為替介入についての話はなかったと伝えられたが、それは首相と財務相が話すべきものであるはずである。そもそも、日銀総裁には介入の権限はない。

民主党の代表選も控えて、与党内部での追加経済対策の策定にもおぼつかない状況にある。政府も日銀も積極的には円高や景気対策には乗り出さないと認識されれば、あらためて円高や株安が進行する可能性もある。

それに事前に対処するために、沈黙し続けている白川総裁がそろそろ市場に対して、何かしらアナウンスする必要もあるのではなかろうか。
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by nihonkokusai | 2010-08-23 11:43 | 日銀 | Comments(1)
Commented by 株式勝男 at 2010-08-23 22:38 x
今日も日経平均下げてしまいましたね。
民主党代表選で忙しい菅首相、電話会談だったようですね・・・
勉強させてもらいました。 ありがとうございます。
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