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「今回もまた臨時の金融政策決定会合が開催されるのか」

18日の引けあとに、10年国債の利回りは0.9%ちょうどまで低下した。直近の最低利回りとなり、2003年8月以来の水準となる。この背景には、日銀による追加緩和観測があった。昨日は日中から、日銀が近々、臨時の決定会合を開催して追加緩和をおこなうのではないかとの観測が出ていた。

23日にも菅総理と白川日銀総裁が会談すると伝えられ、これが昨年12月1日の臨時の決定会合を連想させたものとみられる。当時の様子を日経新聞の記事をもとに追ってみたい。

政府がデフレを宣言した昨年の11月20日に日銀の金融政策決定会合が開催され、日銀は景気判断を上方修正させた。日銀にはデフレを宣言した政府と距離を置こうとの意見が多かったそうである(日経新聞)。

しかし、26日には今年1月21日につけた87円10銭を割り込み一気に86円台に突入し1995年7月以来の水準をつけた。ドバイショックも加わって、27日にドル円は一時85円割れとなった。

この急激な円高とそれを受けた株安に対し、政府は日銀に理解を示す藤井財務相(当時)と古川元久、大塚耕平の両内閣副大臣(当時)らが、日銀との調整役となり、27日に藤井財務相と白川総裁が都内で極秘会談を行なった。

29日には首相官邸で、12月2日の首相と日銀総裁の会談でデフレ克服での強調で足並みを揃える段取りを確認したそうで、それが30日の日銀総裁による突然のデフレ発言に繋がったとみられる。

さらに、日銀には金融面から経済を下支えるようにと、政府からもう一押しもあり、政府との対立が決定的となるのを回避するため、講じた政策が12月1日の新オペということになった。

以上が昨年12月1日の臨時の金融政策決定会合の経緯であるが、今回のパターンと非常に似通っていることがわかる。8月10日の金融政策決定会合では日銀は動かず、同日のFOMCでの形式的ながらも追加緩和策により、円高ドル安が進行した。

外為市場では今回もドル円は85円割れ寸前にまで円高が進行している。この円高を受けて日経平均株価は低迷し一時9000円近くまで下落していた。

さて、ここからは推測の域を出ないが、18日の日銀による追加観測は単なる観測だけであったのか、それとも何かしら政府・日銀の動きがあり、それを察知していたものがいたのか。19日の産経新聞では、来週に予定される菅直人首相と白川方明日銀総裁との会談前に、臨時の金融政策決定会合で新型オペの拡充決めるのではないかとの声も出ている、との記事があったが、これは市場観測を記事にしてものなのかもしれないが、気になる記事ではある。

今週はまだ夏期休暇をとっている政府や日銀幹部もいるとみられるものの、昨年末の動きからみても、密かに政府関係者と日銀関係者がトップ会談を前にして、何かしら動きを見せているとしてもおかしくはない。今回もまた日銀は動くのか。白川総裁の発言等に注意が必要となりそうである。
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by nihonkokusai | 2010-08-19 08:14 | 日銀 | Comments(2)
Commented by 株式勝男 at 2010-08-19 19:15 x
為替に振り回される相場が続いています。 難しいですね。 今日は勉強させて頂きました。 ありがとうございます。
Commented by nihonkokusai at 2010-08-19 21:43
コメント、ありがとうございます。追加緩和については株や為替市場はかなり意識していますね。債券は2003年の債券急落も意識されつつあります。なかなか面白い相場とも思いますので、お互いがんばりましょう。
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