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「長期金利の1.1%割れ」

日本の長期金利は1.1%を大きく割り込み、7月1日には1.055%まで低下した。ここにきての長期金利低下の背景には、米経済を主体とした世界経済の減速懸念がある。確かに発表された米経済指標は悪い指標が目立つが懸念が先行しているのも確かであろう。懸念という意味合いが強いことを見ても、海外ファンドなどによる仕掛け的な動きである可能性もある。一時のユーロの財政危機はいったん影を潜め、外為市場では狙い撃ちにされる通貨がユーロからドルに取って変わった。このドル売りとともに米株安が東京株式市場を直撃し、さらに米債やドイツ連邦債が安全資産として買い進まれたことで、円債が買い進まれる格好となった。

超長期債主体に投資家などの買いも入ったことも長期金利低下の背景にある。日本の財政への懸念などから投資家は買い控えていた面もある。売り手も引いて板が薄いところ、買い遅れていた投資家の買いで予想以上に強い相場を形成してきている。しかし、このままさらに長期金利が低下するにも限度がある。長い期間の債券につられて中期債も買われているが、日銀による追加緩和でもない限りはここからさらに買い進みにくい。7月1日発表の日銀短観を見て、日銀は足元景気判断を引き上げようとしており、少なくとも日銀による追加緩和は考えづらい。

現在の日本の長期金利は海外要因に大きく影響を受けており、海外要因に変化が生じるか、もしくは変動要因が国内要因にシフトすることがないと現在の長期金利のトレンドに変化が生じることは考えづらい。しかし、参院選を控えており、その結果次第では国内要因の比重が高まる可能性はある。

また、6日の10年国債の入札では、利率は1.1%に引き下げられ、2003年8月以来の低い利率となる可能性がある。国債入札がきっかけに相場のトレンドが変化することも過去にあり、、この入札への投資家の動向をチェックしておく必要もある。
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by nihonkokusai | 2010-07-05 13:08 | 債券市場 | Comments(0)
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