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「外部要因に影響を受けやすい相場展開に」

 当面は欧州の財政赤字問題が焦点となりそうである。ギリシャでは19日には85億ユーロの国債償還を控えているが、IMFなどの緊急融資により資金調達は可能とみられる。しかし、欧州での緊縮財政措置がユーロ圏の経済成長を圧迫し、それが世界経済にも影響を与えるのではないかとの懸念から、先週末の欧米市場では、株式市場は大幅下落となり、外為市場ではユーロが下落した。

 フランスのサルコジ大統領が7日の欧州連合の首脳会議で、ドイツのメルケル首相に対し、フランスのユーロ圏離脱をちらつかせながらギリシャ支援を迫ったと、14日付けのスペインの新聞が報じた。サルコジ大統領、メルケル首相、そしてスペインのサバテロ首相はこの報道の内容は否定したものの、ユーロのシステムそのものが維持できるのかどうかという懸念も加わり、ユーロはドルに対し売られ、ユーロはリーマンショック後の最安値に迫る場面もあった。17日の東京市場でユーロは対ドルでのリーマンショック後の安値を下回った。

 ここにきての世界の市場は欧州の動向を見ながら、リスク回避の動きとその反動の繰り返しとなっており、不安定な展開が続いている。円債についても海外の市場動向や、株式・為替市場動向に影響を受けやすくなっている。総じて安全資産として円が買われやすくなり、円債も押し目買い圧力が強いように思われる。

 ただし、上値が重いことも確かである。10年債利回りでの1.3%割れ、債券先物の140円近辺では戻り売りも控えているとみられる。債券先物は、6月限の建て玉が8.6兆円台と直近ではかなり高い水準となっており、この建て玉解消の動きなどが入れば、相場は波乱含みの展開となる可能性もある。

18日に5年、20日に20年国債の入札が予定されている。特に20年国債の消化状況を見てみたい。そして20日に発表される2010年1~3月期GDP第一次速報値で景気回復の度合いを確認したい。

 また、20日から21日にかけての日銀の金融政策決定会合の行方についても注意が必要か。4月30日の決定会合で白川総裁は、成長基盤強化の観点から民間金融機関によ る取り組みを資金供給面から支援する方法について検討を行い、改めて報告するよう、執行部に指示した。これは新たな貸出制度といえるもので、金融機関が成長分野に融資する際に、その資金を日銀が0.1%程度で貸し出すものと予想されている。ただし、すぐ具体的なシステムを構築するには時間がかかるとも見られている。
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by nihonkokusai | 2010-05-17 14:04 | 債券市場 | Comments(0)
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