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「GSショックで地合い変化」

 米国でのGSショックによりまた少し、相場を取り巻く景色が変わってきた。米証券取引委員会(SEC)は、ゴールドマン・サックスをサブプライム住宅ローン関連金融商品の販売で、投資家を欺いたとして提訴した。

 ゴールドマンが組成し、販売したサブプライム住宅ローン債券を原資産とする債務担保証券(CDO)は、サブプライム逆張り王として知られる大手ヘッジファンドのポールソン&カンパニーが、そのCDOのポートフォリオの中身の選別などの組成に大きく関わっていた。この際にポールソン氏は、CDOの価格下落に賭けるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)契約を結んでおり、結果はご承知のとおり。米SECはこの金融商品を販売する際にポールソン氏の関与を示さず、重要情報を開示しなかったとして、ゴールドマン・サックスを提訴したのである。

 これを受けて、先週末16日のの米国株式市場では、政府による金融規制強化に繋がるとの見方から、金融株主体に下落し、ダウ平均株価は前日比125.91ドル安の11018.66ドルと大幅に下落し、ナスダックも同34.43ポイント安の2481.26で引けた。

 リスク回避の動きにより、米債は買われ10年債利回りは前日比0.07%低下の3.76%となり、米2年債利回りも前日比0.06%低下の0.95%と節目とみられた1%を割り込んだ。

 ニューヨーク外為市場では、リスク回避による円買いに加え、中国による元切り上げが近いのではないかとの観測も加わり、ドル円は、一時92円を割り込み91円90銭をつけた。ポルトガルの財政懸念やギリシャの発行するドル建て債への需要懸念なども加わり、ドルや円に対しユーロは売られ、ユーロ円は124円40銭近辺でニューヨークを引けていた。その後、ユーロ円は123円台をつけている。原油や金も大きく下落し、原油先物は前日比2.27ドル安の83.24ドル、金先物は同23.4ドル安の1136.9ドルに。

 先週末の日本の債券市場では、日経平均株価は、円高やアジア株の下落などから下げ幅を拡大したことなどから、債券先物は直近高値の138円92銭を抜いて、前日比28銭高の138円99銭まで買われ、139円に接近した。円高・株安そして債券高の流れが、GSショックで加速され、日経平均は11000円を割り込み、債券先物は139円台に乗せてきた。

 中国では元の切り上げ観測も出ており、また欧州ではギリシャの発行するドル建て債への需要懸念などギリシャの財政問題が引き続き注目を集めている。また、ポルトガルの財政についても懸念が出るなど不透明感は強い。イスランドの火山噴火による火山灰は航空だけでなく、欧州圏を主体とした経済全般への影響も懸念される。

 このように不透明要因が重なり、再びリスク回避の動きが強まっている。米景気回復への期待からリスク志向の動きが出ていた反動によるものもあろうが、相場については足元の地合いが変化しているとみられ、目先は債券先物など買い戻し圧力が強まりそうである。
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by nihonkokusai | 2010-04-19 09:48 | 債券市場 | Comments(0)
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