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「7日の白川日銀総裁会見より」

 白川総裁は7日の決定会合後の会見で、「景気の持ち直しの持続性について明確になってきた、特に、一頃言われていた二番底の懸念はかなり薄れた。今回、設備投資について従来の「概ね下げ止まり」から、一歩進めて、「下げ止まり」と判断。それから、先行きの自律回復の芽、萌芽がいくつかみられると指摘。

 短観で、企業部門については、企業収益が改善していることを確認。既に設備投資の水準が相当下がった水準であるだけに、企業収益が改善し、世界経済が全体として持ち直していることを併せて考えると、今後増えてくることも想定。

 そして大きな不安要因であった雇用情勢については、ここ数か月の動きをみると、雇用の悪化には明らかに歯止めがかかってきたとしている。これが下げ止まりから少しずつ改善してきているということは、消費を規定する最も基調的な要因が改善していると指摘している。

 物価については、景気が全体として持ち直しており、マイナスの需給ギャップが縮小していく方向にあり、ラグを経て物価の下落幅が縮まっていくというのが現在のシナリオとしている。

 そして、対話について、日銀が政策を遂行していく上で最も大事なことは、国民の信頼、つまり、経済・金融の先行きを十分見通した上で、中長期的な観点から中央銀行として適切に政策を行ってくれているという信頼感が最も大事だと総裁は指摘している。それは、最終的に行動であり、行動を説明する言葉であると。行動と説明、行動と言葉が対応していることがより大事だと総裁は述べている。

 以上の会見内容から、短観を受けて思った以上に日本の景気回復に自信を深めているようである。パフォーマンスも含めて政府はデフレ警戒を強めているものの、物価についてもマイナスの需給ギャップが縮小していく方向にあるとして、デフレという用語も使っていない。

 国民の信頼を得るには、国民のために適切な金融政策を行なっていることを示すことであろう。国民が政府のために金融政策を行なっているとの見方を強めるようであれば、日銀への信頼は失われる。政府との連携はある程度は必要であろうが、ある程度の距離感を計ることも信認を深めるためには必要なものではなかろうか。
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by nihonkokusai | 2010-04-09 14:05 | 日銀 | Comments(0)
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