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「ソブリンリスクや景気回復が意識され下値模索の展開か」

 23日の2年物、24日の5年物、そして25日の7年物の米国債入札が低調な結果となったことを受け、25日に米10年債利回りは一時3.92%まで上昇した。

 ギリシャの財政問題が燻り、格付会社のフィッチはポルトガルの格付けをAAからAAマイナスに引き下げたが、これまでのような質への逃避による米国債やドイツ連邦債への買いは入らず、むしろそれぞれ売られる結果となった。米国を含めてソブリンリスクが意識されたものとみられる。

 これを受け債券相場は売り圧力を強め、26日に債券先物は3月18日につけた直近安値の138円39銭を下回ってきた。そして、現物10年債利回りは2月につけた今年の最高利回りの1.380%を上回ってきた。

 決算期末でもあり大手証券や銀行などが動きづらい中、海外ファンドなどによる売りが入ったとみられる。また、国内投資家によるヘッジ売りも入った可能性もある。

 外為市場では、日米長期金利格差の広がりや米国の景気回復への期待もあり、円売りドル買いが進みドル円は92円台に乗せてきた。この円安なども受けて、日経平均株価は一時11000円台に乗せるなどしっかりしていたことも、債券相場の上値を抑えた。

 ここにきての日本の長期金利上昇の直接の要因は米長期金利の上昇であるが、国内景気の回復期待の強まりもその背景にある。その意味でも4月1日に発表される日銀短観の内容に注目したい。大企業製造業DIはマイナス13近辺と、前回のマイナス24から大きく回復する予想となっている。

 また、世界的にソブリンリスクへの警戒感が強まったことも債券売りの背景にあった。2010年度予算が成立したが、新規国債発行額が税収を上回る異常事態となったことに加え、2011年度についても。すでに新規国債発行額が50兆円を上回るとの予想となっている。 このような中、追加経済対策の観測が出るなど現政権に対しての財政規律の緩みも意識されつつある。政府は今年6月ごろまでに中長期の財政健全化の道筋を示す予定だが、実現可能な具体的な数字が含まれるかどうかも注目されている。

 そして債券の需給面では、4月に入ってからの大手銀行の動向も注意したい。景気回復やソブリンリスクなども意識しての期初の債券売りが出る可能性もある。  3月17日に日銀が追加緩和を行なったことで中短期債はしっかりすると思われるが、長期や債券先物主体に売り圧力が加わる恐れがあり、10年債利回りは1.4%台半ばあたりを試す可能性があるとみている。
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by nihonkokusai | 2010-03-26 14:47 | 債券市場 | Comments(0)
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