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ソブリンCDSへの規制強化

 日経新聞によると、欧州主要国は財政リスクを取引するデリバティブ(金融派生商品)を対象に新たな規制策を導入する検討に入ったそうである。過大な債務を抱えるギリシャやスペインを狙った投機が債券市場の混乱を招いたと判断し、ドイツのメルケル首相は8日に記者団に対して「制限が必要だ」と表明した。ドイツやフランスなどの主要国で調整を進め、4月中にも規制の大枠を固める方向だ。日本や米国を含めた国際的な取引規制になる可能性もあるとか。

 この規制対象として検討されるのは「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」である。つまりソブリンCDSと呼ばれるものであり、財政の健全度を示す目安となるとされるが、元々CDS市場では参加者も限定的なところに一部の思惑的な動きが強く反映されるなどしており、欧州でも短期的な投機資金がCDSを使って債券市場に流入している可能性が指摘されている。

 主要国は財政の実態が正確に反映されていないと不満を強めているそうであるが、これは日本についても同様である。

 ドイツは欧州市場でCDS取引に一定の制限を設ける方向でフランスなどと調整する考えであり、仏サルコジ大統領も規制には前向きとされ、ユーロ圏財務相会合の議長であるユンケル・ルクセンブルク首相も同調する見込みと日経新聞が伝えている。

 すでに金融市場に大きな影響力を持つデリバティブ商品に関しての過度な規制については意見の分かれるところではあるが、ことソブリンCDSについては国債市場に対してはむしろノイズとしての作用しかないと思っており、今回の動きについては個人的には賛同したい。

 そもそも誰が何を根拠にトレードしているかすら分からないものでもあり、市場関係者もそれほどは意識はしていないはず。ただし、マスコミなどが取り上げやすいものであるため、数値だけが妙な一人歩きをしているものでもある。
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by nihonkokusai | 2010-03-09 14:04 | 国債 | Comments(0)
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