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国債の動向を知る必要性

 ここにきて国債の動向に注目が集っている。2009年度の税収を国債発行額が上回るといった事態により日本の財政への懸念の強まりが背景にある。これは過去に何度も繰り返されてきたことではあるが、財政悪化への懸念が出てきたことで日本国債への信用失墜に賭けた海外投資家などによる動きなども入ってきているようである。

 1998年あたりから10年以上も何度も日本国債の暴落懸念といったものは出ているが、過去にないほど長期金利は低位安定し続けている。これは景気低迷、デフレといった要因から資金が国債に向かいやすくなっていたことが背景にあり、大量に発行された国債も難なく消化され続けているためである。

 この国債がいつまで、いやどの程度の額まで消化可能なのか。それを正確に突き止める術はない。ただし、政府債務のGDP比200%、政府債務残高の1000兆円はひとつの警戒ゾーンとして注目されるレベルであり、それに接近してきていることも確かである。

 ただし、現実に日本国債への信用失墜や消化困難といった事態が発生する兆しはいまのところはない。仮にそういった事態がある程度現実味を帯びて可能性が出てくるようならば、マーケットはもっと敏感に大きく動き出していてもおかしくはない。たとえ10年以上も低金利が続いて麻痺していたとしても。

 いずにせよ日々値動きのある債券先物の動きなどは、この国債需給などとともに経済物価動向を写す鏡でもある。株価はそれぞれの企業の業績を写し、FXは他国との相対的な景気や物価などを比較する鏡となるが、日本国債の動きはそのまま「日本」の動向を写す鏡でもある。つまり国債の動きを知り、その背景にあるものを理解していれば、日本経済を取り巻く環境がある程度理解できるはずである。
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by nihonkokusai | 2010-01-12 14:14 | 国債 | Comments(0)
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