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「個人向け国債の新商品となる3年固定金利型の概要」

財務省は昨年12月25日に個人向け国債の新商品(3年固定金利型)の商品性の概要を発表した。(http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/kojinmuke/houdouhappyou/211225shohinsei.pdf)

個人向け国債の3年固定金利型第1回債の発行は、平成22年7月(募集は6月)となる。

既存の5年固定金利型と10年変動型との共通点は以下の通り。

購入対象者が個人に限定される。最低額面金額は1万円で1万円単位での購入となる。募集価格は額面100円につき100円。償還金額は額面100円につき100円(中途換金時も同じ)。利払いは年2回(半年毎)。中途換金の特例として、保有者が死亡した場合又は大規模な自然災害により被害を受けた場合は、第2期利子支払期前であっても中途換金することが可能。

既存の5年固定金利型と10年変動型との相違点としては、まず償還期限が3年と短いことがあげられる。そして発行頻度が現行の個人向け国債(5年固定金利型及び10年変動金利型)が従年4回の発行なのに対し、新型個人向け国債(3年固定金利型)は毎月発行となる。

3年固定金利型の金利は基準金利-0.03%となる。この基準金利は、募集期間開始日の2営業日前(原則として月初第1営業日、4月、7月、10月、1月において発行する債券については、10年固定利付国債入札日)において、市場実勢利回りを基に計算した期間3年の固定利付国債の想定利回り)となる。

中途換金については10年変動型と同じく第2期利子支払日(発行から1年経過)以降であれば、いつでも中途換金可能となっている。

ここにきての個人向け国債の販売低迷の主たる要因は、その利子の低さにあったものと思われる。このため3年固定金利型の個人向け国債も利子そのものが低くければ、個人向け国債販売テコ入れになるかどうか不透明である。

ただし3年固定金利型の利子は、残存期間3年の5年固定利付国債の市場実勢利回りをベースに算出した想定利回りとなる基準金利からわずかに0.03%差し引いたものであり、発行開始から1年以降に中途換金が可能であるなど、その条件からは10年変動型や5年固定型に比べ個人が魅力を感じる可能性がある。また、期間も3年と短いことや毎月発行されることでの買いやすさもあることで、それなりに金利がつけば個人向け国債の主力商品になる可能性がある。
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by nihonkokusai | 2010-01-05 09:47 | 国債 | Comments(0)
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