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「今年の債券相場の予想」

 2010年の債券相場のテーマも当初は「デフレ」と「国債需給」になるかと思います。もちろんここには「景気動向」も大きく影響を与えると思いますが、景気については二番底への懸念はあるものの、生産主体に回復基調を辿り、いずれ雇用環境などにも改善の兆しが見えてくるのではないかと予想しています。

 デフレについては、昨年、突然に出てきたものではなく、長きに渡り日本経済を蝕んでいる大きな問題となっています。デフレは物価の問題ではあるものの、その対策には金融政策では限度があり、需給ギャップを少しずつでも解消するような政策対応が求められます。しかし、日本の財政はここにきてさらに悪化してきており、財政出動に頼ることにも限界があります。ここはお金よりも知恵を絞る必要がありそうです。

 今後は成長著しい中国やインドに対し、まだ比較的優位にある日本の基礎技術などをうまく利用し、販路を拡大することも重要かと思います。ここはやはり日本を代表する輸出企業を中心にがんばってもらうことが必要ではないかと思います。

 しかし、日銀もデフレに対して手を拱いているわけにはいかないと思われ、昨年に続いてあらたな対応策を講じてくる可能性はありそうです。ただし、昨年の新型オペの導入のようにこれまで行なってきた対応とはやや趣を変えた手段を講じてくるかもしれません。いずれにしても、日銀は当分の間、超低金利政策を続けるとともに積極的な資金供給を行なってくるものと思われます。

 このため、中期債主体に余剰資金を抱えた銀行による積極的に投資が行なわれるものと予想され、中短期の金利は低下圧力を強めそうです。それに対して長期や超長期の金利は下げ渋りの展開となることが予想されます。

 長期債や超長期債は「国債需給」への懸念が相場の足かせとなりそうです。中期債には銀行という買い手が存在するものの、長期債や超長期債には積極的な買い手が見当たりません。本来の買い手となる生保や年金などは、超長期債への投資に対し、かなり慎重な姿勢で臨んでいます。さらに国債需給悪化がテーマになり続けるとなれば、海外投資家による買いも、多くは望みにくいことも確かです。

 財政再建への道筋が見えず、国債需給についてはいまのところ改善する見込みはありません。2009年度の新規国債発行額が53兆円にものぼり、2010年度は44兆円規模となっています。2010年度は景気次第では参院選なども睨んで追加の財政策がとられる可能性もあるため追加発行の可能性があり50兆円台乗せの可能性もあるかと思います。また、2011年度の新規国債の発行額も同程度の規模となる可能性もあります。

 ただし、国債の需給悪化の「懸念」だけでは相場の下落は限定的であり、長期金利の上昇も限定的になると思われます。しかし、国債需給が重石となり長期金利の低下にも限度がありそうです。このため2010年の長期金利は、1.2%あたりから1.8%の動きを予想しています。
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by nihonkokusai | 2010-01-04 14:33 | 債券市場 | Comments(0)
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