牛さん熊さんブログ

bullbear.exblog.jp ブログトップ

「期待外れの追加金融緩和策」

 政府が2009年度第2次補正予算に盛り込む追加経済対策の大枠を固めたと伝えた。地球温暖化対策として9000億円程度を投じ、中小企業の支援では1兆円の財政支出をするほか、信用保証枠6兆円、緊急融資枠4兆円をそれぞれ積み増すなど、事業規模は10兆円を超す見通しである。

 日経新聞によると真水部分は3兆円程度に抑え、事業規模を全面に押し出して大型対策に見せる狙いだとか。債券市場にとり気になるのは、これに伴う国債の増発の行方だが、藤井財務相は、2次補正予算積み増し分の財源について、財政健全化に反しないようにすると述べ、赤字国債増発はせず、予算の使い残しや特別会計積立金などの埋蔵金で賄う考えを示した。

 鳩山首相と白川日銀総裁の会談は12日2日に行われる。政府側は菅直人副総理兼経済財政担当相、平野博文官房長官が出席する。これは政府と日銀の定期会談の第一弾という位置づけのようである。

 2日の鳩山首相と白川総裁の会談において、デフレへの対策として日銀にも協力が求められるものとみられ、日銀はそれに先んじて12月1日に臨時の金融政策決定会合を開くことを決定した。

 30日に日銀の白川総裁は名古屋での講演で、金融緩和と金融市場の安定確保の両面で、デフレ克服のために最大の努力を行なっていくと述べ、初めて、デフレという言葉を使い、政府のデフレ宣言と歩調を合わせた格好となった。さらに政府との間で意思疎通図るのは大事なこととも白川総裁は発言した。昨日の白川総裁の発言にも景気の二番底を意識したものもあり、日銀も何かしらの対応策を講じる可能性が強まった。

 こういった白川総裁の発言もあったことで、12月1日の市場では、臨時の決定会合との発表を受けて、金融市場では日銀の追加緩和政策に対しての期待感が強まった。考えられる手段としては、時間軸の強化や、国債の買入の増額といった可能性が指摘された。

 1日の債券市場では、10年債は1.2%割れ。5年債もあっさりと0.5%を割り込み、2年債も.170%と0.2%割れ、20年債も2%割れまで買い進まれた。

 ところが、実際に決定した追加の金融緩和策とは、国債や社債、コマーシャルペーパーを担保に0.1%の固定金利で3か月程度の期間で10兆円規模の資金供給資金を供給する新たな仕組みを導入することであった。共通担保オペに近い性格の資金供給であるが、日銀は新しい資金供給手段でやや長めの金利の低下を促すとコメントしたが、この効果のほどの限定的とみられる。

 もう少し踏み込んだ内容を市場では期待していた面もあったことで、結果発表後は失望感が強まった。
[PR]
by nihonkokusai | 2009-12-01 16:42 | 日銀 | Comments(0)
line

「債券ディーリングルーム」ブログ版


by nihonkokusai
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー