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「日銀金融政策決定会合議事要旨(10月30日分)より」


10月30日に開催された日銀金融政策決定会合の議事要旨が発表された。経済・物価情勢の展望について、

 「何人かの委員は、景気回復の風速が弱まる2010 年度半ばにかけては、雇用・所得環境の持ち直しが緩やかなこともあり、景気の浮揚感が乏しい状況が続くとの見方を示した。また、何人かの委員は、米欧において金融システムの脆弱性を抱えながら、バランスシート調整が続く中では、海外経済・わが国経済ともに回復の道のりは平坦ではないと述べた。」

 この何人かの委員が果たして何人であるのか。景気の先行きについて比較的楽観的に見ている委員と比較的悲観的にみている委員に分かれている可能性もある。

 米欧におけるバランスシート調整の帰趨に関しては、 「多くの委員は、家計や企業の支出活動を想定以上に抑制し、経済が下振れる可能性を指摘した。また、何人かの委員は、商業用不動産融資の更なる劣化によって不良債権処理が遅れる可能性について言及し、金融と実体経済の負の相乗作用が再び強まるリスクは一頃と比べると後退したものの、なお拭い切れないとの見方を示した」

 ただし、ある委員は「最近の海外主要金融機関・企業の収益の回復状況をみると、想定以上のペースでバランスシート調整が進捗する可能性も期待できる」と述べている。

C P ・社債の買入れについては、

 「多くの委員が、C P ・社債市場の発行環境が低格付社債を除き良好なものとなっているほか、応札額もごく僅かないしはゼロとなっており、市場機能回復という所期の目的は十分達成されているとの見方を示した。何人かの委員は、特にC P 市場において、日銀のC P 買入れの存在を前提とした価格形成によって、C P 発行レートのばらつきが縮小するなどの副作用も無視し得なくなっていると指摘した。こうした議論を踏まえ、大方の委員は、C P ・社債買入れの扱いについては、予定通り、現行期限の12月末をもって完了することが適当との認識を示した。」

 「ただし、ある委員は、社債買入れは、将来の不確実性に備える安全弁として機能しているだけでなく、市場に特段歪みをもたらしていないと指摘した上で、格付けの引き下げが懸念されている状況にあっては、社債買入れを延長することが適当との意見を述べた。」

 このある委員とは、C P ・社債の12月末での停止に反対し、社債買入れを延長する議案を提出した水野委員の発言と思われる。政府出席者からも「CP・社債の買入れについては、単に施策の必要性が低下していることのみならず、継続することの弊害についても、分かりやすくご説明頂きたい。」との発言もあった。たしかに継続することの弊害がなければほとんど使われなくなっているとは言っても、当面そのまま残すという選択肢もあったか。
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by nihonkokusai | 2009-11-26 09:39 | 日銀 | Comments(0)
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