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「日本国債への海外ファンド動向」

 11月13日付 英フィナンシャル・タイムズ紙に、日本国債についての記事が掲載され、その中に以下のような指摘があった

 「強い影響力を誇る米系ヘッジファンド、グリーンライト・キャピタルのデビッド・アインホーン氏は先月、日本の財政が「一線を越えてしまった」可能性があると警告し、大変な議論を巻き起こした」

 「日本市場にはレラティブバリュー系のヘッジファンドが数多く乗り込んで取引をしていたことである。しかし、世界金融危機の結果、レラティブバリュー系のヘッジファンドはほとんど撤退してしまった。」

 「従って、スワップションセクターの変動と現物市場との間に見られるズレは、外国の大型マクロファンドが最近になってこの取引に進出したことを反映していると考えられる。日本国債を空売りし、いわばアインホーン氏のコメントを実践しているというわけだ。」

 アインホーンのスピーチ以降、新しいプレーヤーが日本の国債市場に参入したとの指摘があったが、実際に10月上旬以降の日本国債の下落相場には、新手に加え、昔活躍していた海外ファンドなども多数再参入したとの観測があった。

 こういったショートポジションの買戻しが、10日の藤井財務相の長期金利上昇を危惧、財政悪化懸念の是正に努める、との発言などをきっかけに反転し、買戻しの動きを強めた。

 ただし、藤井財務相の発言は特に目新しいものではなく、それよりも12日の5年国債入札で国内投資家のニーズの強さを確認するとともに、長期債に国内投資家からかなりまとまった買いが入ったことが要因になったとみられる。その結果、10年債利回りは10日の1.485%から17日には1.300%と大きく低下した。

 海外ファンド主体の買い戻しの動きは、債券先物12月限の建て玉の推移を見てもうかがえる。10月下旬あたりから増加傾向にあった先物建て玉は11月11日にピークの6兆7839億円となり、その建て玉は16日に6兆643億円に減少している。

 このようにいったんは勝負あったというところではあるが、今回は特に国債需給懸念が払拭されたわけでもなく、今後、海外勢があらためて仕掛けてくる可能性も否定できないため、注意も必要か。
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by nihonkokusai | 2009-11-18 10:10 | 国債 | Comments(0)
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