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「今後の国債発行計画予想」

 23日に国債市場特別参加者会合、27日に国債投資家懇談会が開催される。今年度二次補正予算などに伴う今後の国債増発の行方について議論されるものと思われるが、現在、推測可能な範囲で今後の国債発行の動向を予想してみたい。

 最初に今年度第一次補正予算後のカレンダーベースでの国債発行計画を確認したい。補正に伴う国債増発は昨年7月発行分からスタートした。

40年国債 0.2兆円×1回 0.3兆円×3回 計1.1兆円
30年国債 0.5兆円×2回 0.6兆円×4回 計3.4兆円
20年国債 0.9兆円×3回 1.1兆円×9回 計12.6兆円
10年国債 1.9兆円×3回 2.1兆円×9回 計24.6兆円
5年国債 2.0兆円×3回 2.3兆円×9回 計26.7兆円
2年国債 2.0兆円×3回 2.4兆円×9回 計27.6兆円
1年短国 1.9兆円×3回 2.3兆円×9回 計26.4兆円
6か月短国 0.9兆円
15年変国 0.3兆円
物価連動 0.3兆円
流動性供給 0.15兆円×6回 0.3兆円×18回 計6.3兆円
合計 130.2兆円

 そして、現在確認できる今年度内の国債増発額を確認してみたい。すでに2009年度における6兆円超の税収の落ち込みを国債の追加発行で補うことが報じられている。第二次補正予算では雇用対策費など景気対策費が計上される可能性があるとともに、地方交付税交付金は税収減分の見合い分が削減され、規定経費の削減なども見込まれる。このため第二次補正予算による国債増発の具体額は想定しづらいため、ここではそのまま「6兆円」と推定してみたい。

 今年度の個人向け国債の販売額は当初計画を1兆円近く下回り、新型窓口販売分も進捗状況からは当初予定の1.8兆円の半額程度となると推定され、1月発行の個人向け国債の販売分などの今後の状況次第では多少の変化はあるものの、2兆円近くが市中消化に振り返られる可能性がある。

 さらに当初発行を予定していた物価連動国債(3千億円)、変動利付国債(3千億円)については発行が見送られる可能性が高く、この6千億円分も他の国債に振り返られることになる。

 このため今年度国債発行予定額の中で個人向け販売分の予定不足分と物価連動・15年変国の発行見送りにより、都合「2.6兆円」規模で他年限国債への振り替えが必要となる。

 このように現状6兆円の増発とともに2.6兆円規模の別な年限への国債振り替えが予想される。本来ならば、第二次補正予算や来年度予算にともなう国債発行計画を確認の上での増発が筋となろうが、年度末までの時間も限られてしまうことで早期の手当ても必要となろう。来年度予算に絡んでは出納整理期間内発行(特例国債の発行時期を翌年度の6月末までとする制度)などでの調整も可能である。

 今年7月からの第一次補正にともなう増発後の国債入札結果を見てみると、2年、5年の中期ゾーンは余剰資金を抱えた銀行の需要を背景にテールも比較的短く、応札倍率もそこそこ高い。ただし、直近の入札の応札倍率が5年が2.17倍、2年2.48倍とそれぞれやや低下していたことがやや気掛かり。それに対して10年債入札結果は直近の入札時のテールは1銭、応札倍率3.5倍としっかり。超長期も20年、30年ともに結果は悪くなかった。

 増額可能な年限としては、2年、5年の中期ゾーンと20年、30年の超長期主体となりそうであるが、10年も余地はありそう。ただし、いきなり大幅増額すると消化への懸念も強まる恐れがある。それぞれ万遍なく増額される可能性もある。ただその多くは短国の発行で補う可能性があり、さらに足りない分は前倒し発行(借換債は年度を越えて前年度に前倒して発行ができる)の調整などを含めて補うといったことも想定される。
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by nihonkokusai | 2009-10-21 13:39 | 国債 | Comments(0)
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