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「当面の債券相場の予想」

 8月の鉱工業生産速報は前月比プラス1.8%となり6か月連続の上昇となった。そして、10月1日に発表された9月の日銀短観では、大企業製造業の業況判断指数(DI)はマイナス33となった。前回のマイナス48から15ポイントの改善となった。中国などの新興国を中心とした海外経済の回復や、政府による経済対策などを背景に輸出や生産の持ち直しが鮮明となった。

 しかし、短観では大企業全産業の2009年度のソフトウェアを除く設備投資計画はマイナス10.8%となり、6月のマイナス9.4%からさらに下方修正されるなど、本格的な回復にはまだ遠いことも確かである。

 また29日に発表された8月全国消費者物価指数の除く生鮮は前年同月比マイナス2.4%となり、下落幅は比較可能な1971年以降で過去最大を更新した。昨年の原油など商品価格の急上昇の反動といった面もあるが、景気悪化に伴う需要不足の影響も大きく、変動が大きい生鮮食品を除く食料は2006年8月以来のマイナスに転じるなど、デフレ圧力も強まった。

 製造工業生産予測調査によると、9月は前月比1.1%の上昇、そして10月は同2.2%の上昇となり、生産に関しては先行きも回復基調が継続との予測となっている。日銀短観においても12月の大企業製造業の予測DIはマイナス21とさらなる改善予想となっている。この予測通りとなれば、昨年12月のマイナス24を上回ることとなる。

 しかし、設備投資計画が引き続き過去最低の水準を更新するなど本格的な回復にはまだ遠く、リーマンショック前となる9月のマイナス3近辺まで戻るには時間もかかりそうである。円高が足かせとなる懸念もあり、また、景気の二番底に対しての懸念も出ている。民主党政権が今後、どのような経済対策を打ち出してくるのかといったことも注目材料となりそうである。

 昨年秋のリーマン・ショック以降の景気の大幅な落ち込みから、今年に入り世界的に景気は回復基調を見せ、それとともに株式市場も回復をみせた。しかし、今後の景気の先行きは不透明との見方も強く、株価は一端ピークアウトするのではないかとの見方も拡がりつつある。

 日本国内では藤井財務相の発言な揺れる外為市場の動向や、亀井金融担当相の主張するモラトリアム制度を巡り金融機関への経営悪化も懸念され、これらも株価の重しになっている。日経平均が1万円の大台を割り込んできたこともあり、当面の株価は調整局面となる可能性がある。

 債券相場は下期入りしての大手銀行の動向が注目されている。益出しの売りとともに、貸し出しの伸び悩みなどに伴う買いも控えていると予想されている。

 結局、株安やその背景となる景気への不透明感の強まりなどから、売り以上に買いが勝り、直近の上値を模索する展開が予想される。ただし、10年債利回りの1.2%近くでは高値警戒による売りなどが入る可能性もある。債券先物主体に株価などを睨んでやや波乱含みの展開となることも予想されるため注意も必要か。
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by nihonkokusai | 2009-10-02 10:04 | 債券市場 | Comments(1)
Commented by yutakarlson at 2009-10-02 11:28 x
■藤井財務相発言が欧米金融機関に波紋-われわれは、世界の中では特殊・特異な日本邑(むら)に住んでいる?!
こんにちは。藤井財務相の発言が海外から波紋を呼んでしまいました。民主党の閣僚の皆さん、特に最近発言の前後が間違えていると思います。同じことを言っても、先に言うべきことと、後に言うべきことの順番をたがえると、相手には、全く事なる印象を与えたり、相手の行動を変えてしまったりします。それと、われわれは日本という世界の中で見れば、特殊・特異な日本邑とでもいうべき世界に住んでいます。いろいろな、発言を日本国内のつもりでしてしまうと、海外からは、全く異なる印象をもたれてしまうこともあります。民主党政権が始まってから、あまり日にちがたっていませんから、いまからでも挽回できることもあると思います。現在は、特に、雇用情勢が厳しいですから、今は、何をさておいても、まずは、短期の雇用対策に力を注ぎ、発言内容にも気をつけていただきたいものです。詳細は是非私のブログをご覧になってください。
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