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「日銀は景気判断を上方修正」

 日銀は17日の金融政策決定会合において政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標値を0.1%に据え置くことを全員一致で決定した。また、景気の現況判断については2か月ぶりに上方修正させた。

 発表された「当面の金融政策運営について」では、景気については下記となった。

 「わが国の景気は持ち直しに転じつつある。すなわち、公共投資が増加を続けているほか、内外の在庫調整の進捗や海外経済の持ち直し、とりわけ新興国の回復などを背景に、輸出や生産も増加している。一方、厳しい収益状況などを背景に、設備投資は減少を続けている。また、個人消費は、各種対策の効果などから一部に持ち直しの動きが窺われるものの、雇用・所得環境が厳しさを増す中で、全体としては弱めの動きとなっている。この間、金融環境をみると、厳しさを残しつつも、改善の動きが拡がっている。物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、経済全体の需給が緩和した状態が続く中、前年における石油製品価格高騰の反動などから、下落幅が拡大している。」

 これに対し前回の8月11日の会合では、以下の内容となっていた。

 「わが国の景気は下げ止まっている。すなわち、公共投資が増加しているほか、輸出や生産は持ち直している。一方、厳しい収益状況などを背景に、設備投資は大幅に減少している。また、個人消費は、各種対策の効果などから一部に持ち直しの動きが窺われるものの、雇用・所得環境が厳しさを増す中で、全体としては弱めの動きとなっている。この間、金融環境をみると、なお厳しい状態にあるものの、改善の動きが続いている。物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、経済全体の需給が緩和した状態が続く中、前年における石油製品価格高騰の反動などから、マイナス幅が拡大している。」

 総括が8月の「わが国の景気は下げ止まっている」から今回は「わが国の景気は持ち直しに転じつつある」に上方修正された。輪出や生産の持ち直しの理由を今回は、「内外の在庫調整の進捗や海外経済の持ち直し、とりわけ新興国の回復などを背景に」と具体的に示した。設備投資についても8月の「大幅に減少している」から「減少を続けている」と悪化の表現を弱めた。個人消費に関する表現はそのまま。金融環境については8月の「なお厳しい状態にあるものの、改善の動きが続いている」が「厳しさを残しつつも、改善の動きが拡がっている」に上方修正している。物価に関しての表現はほぼ変わらず。

 新興国の回復などを背景にした輸出や生産の持ち直しに、設備投資の悪化がいくぶん弱まったこと、金融環境の改善などにより、今回は景気判断が上方修正されたことが伺える。下げ止まりから持ち直しの動きとなり、持ち直しの動きが今後強まってくるのかどうか。景気は日銀が予想した緩やかな持ち直しというシナリオに沿った動きをしているともいえる。
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by nihonkokusai | 2009-09-17 13:45 | 日銀 | Comments(0)
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